抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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イタリア,FortunilloからのCO
2含有メラノフロジャイトを,低周波領域を測定する能力を持つマイクロ-ラマン分光計を用いて研究した。100cm
-1以下で,非常に強く幅広い波形が見出された。この波形の起源をCO
2との関係から解明するために,熱処理実験とその場測定高温ラマン測定を最高で1100°Cまでの範囲で行った。熱処理実験の結果として,950°C,6時間でほぼCO
2-フリーのメラノフロジャイトが得られた。より短い持続時間またはより低い処理温度の場合,CO
2振動ラマンピーク(Fermiダイアド)が依然として観察され,それらのピークは分裂している。低周波特性もこれらの脱ガス試料の強度を低下させた。その場測定による研究において,CO
2ラマンピークの強度は450°C付近で低下し始め,同時に低周波特性強度は減少した。CO
2ラマンピークの分裂は450°Cから始まっており,これは構造中の二つの異なる枠組みにCO
2分子が再分布したためと解釈された。低周波特性は1100°Cで完全に消失した。低周波特性はCO
2分子に由来すると結論された。メラノフロジャイトの枠組み中のCO
2分子の振動モードと並進モードは,低周波特性の原因であろう。かくして,高温ラマン分光法による研究により,メラノフロジャイト構造中でのCO
2拡散についての洞察が得られた。(翻訳著者抄録)