抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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大学が,「教育・研究」「経済・財政」「環境・社会」において,その社会的責任をどのように果たしていくかは大きな課題である.特に少子高齢化やグローバリゼーション,地域社会とのつながりの重要性,エネルギーや食糧問題等の地球規模の環境課題を背景とした社会状況の変化により,大学へ向けられる期待や要望も変わりつつある.2004年~2008年まで,私立大学30校余から構成される大学社会的責任(USR)研究会がUSRに関する研究成果を発表してきたが,その提案が十分に社会に根付いたとは言えない.そこで本研究では,大学の社会的責任USR(University Social Responsibility)について,その内容や目標を環境・社会の観点から改めて検討し,サスティナビリティを考慮した新たな大学評価指標の開発を目指す.大学が抱える現状の課題・ニーズを把握し,学生や地域社会,教職員といったステークホルダーとのコミュニケーションを通じて,USRからみた将来の大学のあるべき姿について評価可能な指標を目指す.学生や地域を巻き込んだ啓蒙活動,環境と社会を考慮したエシカルな製品開発・消費活動についても提案していく.開発した指標は国際的に展開し,大学が社会的責任を果たすことが,大学自身の評価を向上させることを示す.(著者抄録)