抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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千葉県の重要保護生物に選定されているハヤブサは,従来県内における繁殖報告がなかった.しかし,2012年5月に夷隅郡御宿町の海岸に営巣地が発見され,同年5月31日に4羽の幼鳥の巣立ちが確認された.2012年から2016年までの5年間で,繁殖活動を中断した2013年を除き,毎年繁殖が行われ,少なくとも11羽の幼鳥の巣立ちが確認された.2017年に産座となる岩棚が自然崩落して営巣は行われなくなり,以後同所周辺でハヤブサの姿は見られなくなった.本報告は千葉県内におけるハヤブサの繁殖の初記録である.今後,本種の千葉県における保護を考える上で,県内の繁殖活動についてさらに調査を進める必要があり,本種の繁殖を前提とした保護対策が望まれる.(著者抄録)