文献

J-GLOBAL ID：201902223070051357   整理番号：19A2103802

脱細胞化肝臓の潅流培養における洞様小血管の構築【JST・京大機械翻訳】

Construction of sinusoid-scale microvessels in perfusion culture of a decellularized liver

著者 (10件)： Watanabe Masafumi (Department of System Design Engineering, Keio University, Kohoku-ku, Yokohama 223-8522, Japan) ,  Yano Koki (Department of System Design Engineering, Keio University, Kohoku-ku, Yokohama 223-8522, Japan) ,  Okawa Koki (Department of System Design Engineering, Keio University, Kohoku-ku, Yokohama 223-8522, Japan) ,  Yamashita Tadahiro (Department of System Design Engineering, Keio University, Kohoku-ku, Yokohama 223-8522, Japan) ,  Tajima Kazuki (Department of Surgery, Keio University School of Medicine, Shunjuku-ku, Tokyo 160-8582, Japan) ,  Sawada Kazuaki (Collaborative Research Resources, Keio University School of Medicine, Shunjuku-ku, Tokyo 160-8582, Japan) ,  Yagi Hiroshi (Department of Surgery, Keio University School of Medicine, Shunjuku-ku, Tokyo 160-8582, Japan) ,  Kitagawa Yuko (Department of Surgery, Keio University School of Medicine, Shunjuku-ku, Tokyo 160-8582, Japan) ,  Tanishita Kazuo (Research Organization for Nano & Life Innovation, Waseda University, Shunjuku-ku, Tokyo 162-0041, Japan) ,  Sudo Ryo (Department of System Design Engineering, Keio University, Kohoku-ku, Yokohama 223-8522, Japan)
資料名： Acta Biomaterialia  (Acta Biomaterialia)
巻： 95  ページ： 307-318  発行年： 2019年 
JST資料番号： W3136A  ISSN： 1742-7061  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 移植可能な肝移植の構築のための多くの要求がある。この10年間にわたり,脱細胞化技術は,潜在的生体材料として全肝臓組織移植片を構築するために開発されている。しかし,再細胞化した肝臓足場における無傷の血管ネットワーク,特に類洞の欠如は移植後の出血と血栓症をもたらし,移植可能な肝移植片の開発に対する主要な障害である。本研究では,機械的(例えば,流体せん断応力)と化学的因子(例えば,フィブロネクチン被覆)の両方が,正弦波スケール微小血管を含む階層的血管ネットワークの形成を強化できると仮定した。潅流培養は,静的培養では観察されなかった,再細胞化した肝臓足場における洞様小血管の形成を促進することを示した。特に,4.7ml/分での潅流培養は,2.4および9.4ml/分での灌流培養と比較して,類洞規模の微小血管の形成を促進した。加えて,良く整列した内皮が潅流培養で観察され,内皮細胞が流れ誘導せん断応力を感知することを示唆した。さらに,脱細胞化された肝臓足場のフィブロネクチン被覆は,4.7ml/分での灌流培養における類洞スケール微小血管の形成を強化した。本研究は,機能的再細胞化肝臓足場の開発における重要なステップを示し,それは移植だけでなく薬物スクリーニングおよび疾患モデリング研究にも使用できる。脱細胞化された肝臓足場は,大規模な組織工学的肝臓移植の生産を可能にする有望な生体材料である。しかし,出血と血栓症による移植後の再細胞化肝移植を維持することは困難である。この障害を克服するために,正弦波スケールの微小血管を含む完全な血管ネットワークの構築が不可欠である。本研究では,潅流培養と表面被覆の組み合わせにより脱細胞化した肝臓足場における類洞規模の微小血管の構築に成功した。さらに,脱細胞化した肝臓足場における内皮細胞は,アクチンフィラメントを整列させることにより,流動由来の機械的ストレスに応答することを確認した。正弦波スケール微小血管を構築する著者らの戦略は,無傷の血管ネットワークの開発に重要であり,移植後の再細胞化肝足場の限界に取り組んでいる。Copyright 2019 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】

シソーラス用語： *培養 ,  移植片 ,  モデリング ,  生体組織工学 ,  内皮 ,  剪断応力 ,  フィブロネクチン ,  内皮細胞 ,  ネットワーク ,  *血管
準シソーラス用語： 微小血管 ,  肝類洞 ,  *小血管 ,  *潅流培養 ,  *脱細胞化 , 【Automatic Indexing@JST】

著者キーワード (5件)： 脱細胞化肝臓 ,  GFP-HUVEC ,  マイクロ容器 ,  潅流培養 ,  流体せん断応力

分類 (2件)： 医用素材  (GA05040H) ,  細胞生理一般  (EF02010S)

タイトルに関連する用語 (5件)： 脱細胞化 ,  肝臓 ,  潅流培養 ,  小血管 ,  構築