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J-GLOBAL ID：201902223450980839   整理番号：19A1350620

微小面による薄膜干渉現象を考慮したチタン酸化皮膜の色表現

著者 (8件)： 藤井宏樹 (関西学院大学大 理工/感性価値創造研究セ) ,  飛谷謙介 (関西学院大学大 理工/感性価値創造研究セ) ,  谿雄祐 (関西学院大学大 理工/感性価値創造研究セ) ,  亀井光仁 (関西学院大学大 理工/感性価値創造研究セ) ,  長田典子 (関西学院大学大 理工/感性価値創造研究セ) ,  赤木俊夫 (日本製鉄) ,  高橋一浩 (日本製鉄) ,  山村咲弥 (日本製鉄)
資料名： 電子情報通信学会論文誌 D(Web)
巻： J102-D  号： 6  ページ： 464-472 (WEB ONLY)  発行年： 2019年06月01日 
JST資料番号： U0473A  ISSN： 1881-0225  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 酸化皮膜を有するチタンは,薄膜干渉による色が様々に変化し,その多様な意匠性から各種応用への注目が集まっている.そのため酸化皮膜の干渉色や質感をシミュレーションで正確に表現できれば,デザイン支援につながる.これまで酸化皮膜を有するチタンの干渉色シミュレーションは鏡面反射方向の限られた干渉のみを扱っており,実際に三次元構造物に適用した場合には色の見え方を十分に表現できないという問題があった.本研究ではまずチタン表面の微細構造によって発生する拡散反射方向での干渉色を議論する.次に拡散反射方向の干渉色を表現するためのハーフベクトルベースの薄膜干渉モデルを提案する.モデルから得られた分光反射率と計測結果の分光反射率を用いて色差を算出した結果,目標とした許容色差4級以内に収まることがわかった.最後にレンダリングによるCG表現を行い,モデルの妥当性を確認した.(著者抄録)

シソーラス用語： *酸化チタン ,  *光干渉 ,  反射 ,  コンピュータグラフィックス ,  レンダリング ,  *表現 ,  *薄膜
準シソーラス用語： CG ,  イメージベースレンダリング ,  *チタン酸化物 ,  *光の干渉 ,  色画像信号 ,  表面反射 ,  *色表現

分類 (2件)： 光学情報処理  (BD03060T) ,  表示機器  (NC06030Q)

引用文献 (18件)：

• M. Pharr, J. Wenzel, and H. Greg, Physically based rendering: From theory to implementation, Morgan Kaufmann, 2016.
• J. Dorsey and H. Rushmeier, “Advanced material appearance modeling,” ACM SIGGRAPH 2009 Courses, Article No.3, 2009.
• K. Iwasaki, K. Matsuzawa, and T. Nishita, “Realtime rendering of soap bubbles taking into account light interference,” Proc. Computer Graphics International, 2004, pp.344-348, June 2004. DOI:10.1109/CGI.2004.1309231
• N. Nagata, T. Dobashi, Y. Manabe, T. Usami, and S. Inokuchi, “Modeling and visualization for a pearl-quality evaluation simulator,” IEEE Trans. Vis. Comput. Graphics, vol.3, no.4, pp.307-315, 1997. DOI: 10.1109/2945.646234
• T. Dobashi, N. Nagata, Y. Manabe, and S. Inokuchi, “Implementation of a pearl visual simulator based on blurring and interference,” IEEE/ASME Trans. Mechatronics, vol.3, no.2, pp.106-112, 1998. DOI:10.1109/3516.686678

タイトルに関連する用語 (7件)： 微小 ,  薄膜 ,  干渉 ,  現象 ,  チタン ,  酸化皮膜 ,  色表現