抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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世界のIoTに関する取り組みを見てみると,ドイツや米国ではIoTはさまざまなデータを取得する手段として捉え,ビッグデータ解析や人工知能(AI)にデータを活用することを目的にIoTを捉えようとする企業が多い.ドイツが主導するインダストリー4.0は,産業間データ連携のプラットフォームであるIDS(Industrial Data Space)と密接につながっており,産業データに新たな付加価値を置いている.米国では,GAFAに代表されるようなITプラットフォーム企業がデータを囲い込もうとしており,半導体企業のインテルも「データがイノベーションの源泉である」とデータの重要性を強調し,自らデジタル産業を創出しようとしている.このように,世界ではIoTから取得されるデータが,付加価値のある新たな資源として認識されている.一方,日本では業務効率化の手段としてIoTに取り組んでいる企業が多く,IoTに関する認識は各社で温度差がある.セキュリティ上の懸念や高度IT人材の不足など課題は多いが,日本でもIoTを新たなビジネスの源泉として活用していくことが望まれる.(著者抄録)