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J-GLOBAL ID:201902223695980546   整理番号:19A2431801

日本の北海道における船泊遺跡からの後期縄文時代の男女ゲノム配列

Late Jomon male and female genome sequences from the Funadomari site in Hokkaido, Japan
著者 (11件):
資料名:
巻: 127  号:ページ: 83-108(J-STAGE)  発行年: 2019年 
JST資料番号: G0957A  ISSN: 0918-7960  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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日本北海道の船泊縄文人は3500~3800年前に狩猟生活していた。本研究では,船泊縄文女性(F23)と男性(F5)からそれぞれ高深度および低深度で核ゲノム配列を決定した。F23の核DNAの遺伝子型決定し,ヒト白血球抗原(HLA)クラスI遺伝子型と表現型形質を決定した。さらに,CPT1A遺伝子の病原性突然変異がF23とF5の両方で同定された。突然変異は高脂肪食の消費に対し代謝的利点があり,その対立遺伝子頻度は北極集団において70%以上であるが,他の場所では存在しない。この変異体は,陸上および海洋動物を狩猟し漁業をしていた,船泊縄文人のライフスタイルに関連している可能性がある。F23において高い近交度(HBD)を認めたが,10cMより長いHBDは非常に限られており,北部縄文集団の集団サイズは小さいことが示唆された。著者らの分析は,縄文人の人口サイズが,約50000年前に減少し始めたことを示唆した。F23,現代/古代ユーラシア人,およびネイティブアメリカンの系統発生関係は,東ユーラシアにおけるF23の深い拡散を示し,おそらく東ユーラシアからのネイティブアメリカンの祖先の分割の前に,北縄文人が長期間にわたって大陸東ユーラシアから遺伝的に分離されたことを示した。興味深いことに,著者らは,現代の日本人と同様に,ウルチ,韓国,原台湾,およびフィリピンの個体群が,中国の中国人よりもF23に遺伝的に近いことを見出した。さらに,F5のY染色体はハプログループD1b2bに属し,現代の日本人集団において稀である。これらの知見は,東ユーラシアにおける古代ヒト集団構造の歴史と再構築への洞察を提供し,F23ゲノムデータは将来の研究のための縄文参照ゲノムと考えられる。(翻訳著者抄録)
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