抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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マツタケ菌に感染している可能性があるツガ苗を下伊那郡松川町で確保した。苗直下及び周辺にはマツタケシロ(菌糸塊)の拡がりを確認し,菌糸塊ごと苗を掘り取り大型植木鉢に移植した。植木鉢には雑菌根を除去したアカマツ苗木3本も植栽し,現在ガラス室で育苗中である。なおツガ苗地下部からはDNA解析の結果,マツタケ菌が移植直後と移植5か月経過後にも検出された。新たなマツタケ菌根が平成29年10月に確認されたアカマツ苗を,シロが確認されていない場所へ移植した。移植後も苗は樹勢が衰退することなく生育を続けたが,移植5か月後の調査で菌根は確認されなかった。これは菌根が十分に成熟する前に移植をしたことなどが原因と考えた。(著者抄録)