抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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仮想化技術を用いたシステムを構築する際に,同一のゲストOSやライブラリを利用するVMを複数実行することがある.このような環境では,メモリ内容の重複が発生し,この重複した部分をマージすることで,メモリの使用量を削減することができる.特に内容が重複することが多いメモリ領域は,ファイル内容がそのままマップされているファイルキャッシュである.そのため,メモリ重複除外の既存研究は,ファイルキャッシュを優先的にスキャンすることでマージ効率を向上させている.しかし,既存研究は,常に最新のファイルキャッシュのみをスキャンするため,マージ効率の向上に限界がある.以上の背景から,本論文では,ゲストOSのファイルキャッシュとファイルパスを対応付けて管理し,その情報をもとにメモリ重複除外を行う手法を提案する.本手法により,ファイルキャッシュの中でも,同一内容のファイルがマップされている領域のみを優先的にスキャンすることができる.実装した提案手法を用いてページマージ数を計測する評価を行った結果,既存手法と比較してマージ効率を向上させることを確認した.(著者抄録)