抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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人口減少期に入り,東京一極集中が進行する日本社会において,地域は様々な主体と連携することによって,様々な地域の課題に対応している。日本全国でどれだけの数の地域連携が行われているかを把握する手段はないが,研究成果という点からの地域連携は,「健康・ケア」「教育・大学」「経済・産業」の3分野が大半を占めている。また,主体,内容,目的,形式等によって,異なる学問分野から多角的な分析がなされている。これらを学問的に整理するにためには,あらたな方法論ではなく,既存の学問の方法論をお互いに持ち込んで学際的アプローチを行う。地域連携を学問的に整理することの意義として,1)地域連携によって地域の発展に寄与することが,大きな社会的要請となっている。2)ほとんどすべての大学で地域連携がおこなわれている。3)現在行われているそれぞれの地域連携活動を,地域連携全体の中に位置づけることで,他分野で効果的な地域連携の援用が可能となる。の3点をあげる。また,今やほとんどすべての大学において様々な地域連携の取り組みがなされていて,もはや地域連携は本来的に大学教育に求められている機能であると言えるほどである。早稲田大学では,2018年度より「新思考入試(地域連携型)」を開始して,卒業後に地元に戻って地域に貢献する地域連携人材の募集を始めた。また,2019年度後期より「地域連携学」が開講される。上記の学問的整理をこれの教育プログラムにどのように活かすかについても検討する。(著者抄録)