抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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鋼構造溶接継手部は大きな応力を負担する場合が多く,構造安全性に重要な役割を担っている。使用期間に生じる種々の荷重に対して安全性を考慮した設計・製作・施工・管理が行われているが,地震の多い我が国などでは使用中に大型地震の影響を受け倒壊などの被害が見られることがある。歴史的に見ると破壊力のある地震も相当多い。地震を受けた後,損傷の小さい場合はその後も使用され続けているが,初期の構造耐力は低下した状態のままで大型地震のような大きな荷重を含んだ変動荷重に遭遇する可能性がある。大型地震後の調査では,溶接継手部の破壊靭性が低下し崩壊した事例が報告されている。鋼構造物の構造安全性を高めるには,溶接継手部の疲労強度の適切な評価,疲労寿命予測を行い早期にき裂を検出することで対策を行い,溶接継手を原因とする崩壊などの被害の減少が望まれる。本研究は大型地震のような変動荷重が塑性域にまで至る場合も含めて建築構造用SN400B完全溶込み突合せ溶接継手部の疲労に関する基礎データ,疲労強度線図,疲労設計線図を得るために,弾性範囲から塑性範囲における繰返しひずみ振幅を与え生成されたき裂成長挙動について調べた。(著者抄録)