文献

J-GLOBAL ID：201902228074952149   整理番号：19A2725875

塩基性線維芽細胞成長因子によるスルホン化ポリロタキサン表面は短期培養におけるヒト間葉系幹細胞の骨形成能を変化させる【JST・京大機械翻訳】

Sulfonated Polyrotaxane Surfaces with Basic Fibroblast Growth Factor Alter the Osteogenic Potential of Human Mesenchymal Stem Cells in Short-Term Culture

著者 (4件)： Rajendran Arun Kumar (Section of Molecular Craniofacial Embryology, Graduate School of Medical and Dental Sciences, Tokyo Medical and Dental University, Japan) ,  Arisaka Yoshinori (Department of Organic Biomaterials, Institute of Biomaterials and Bioengineering, Tokyo Medical and Dental University, Japan) ,  Iseki Sachiko (Section of Molecular Craniofacial Embryology, Graduate School of Medical and Dental Sciences, Tokyo Medical and Dental University, Japan) ,  Yui Nobuhiko (Department of Organic Biomaterials, Institute of Biomaterials and Bioengineering, Tokyo Medical and Dental University, Japan)
資料名： ACS Biomaterials Science & Engineering  (ACS Biomaterials Science & Engineering)
巻： 5  号： 11  ページ： 5652-5659  発行年： 2019年 
JST資料番号： W5034A  ISSN： 2373-9878  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ヒト間葉系幹細胞(hMSCs)は,非好ましい条件下で拡大すると,老化を起こし,分化能を失う傾向がある。これは,骨再生のような臨床状況におけるhMSCsの利用不足をもたらす。増殖因子と小分子をサプリメントとして使用し,細胞培養表面の物理的性質を変化させて,in vitro膨張期のhMSCの自己再生と分化能を維持した。ここでは,in vitro拡大時のhMSCsの骨形成分化能の維持における可溶性または固定化線維芽細胞成長因子2(FGF2)と共に異なる分子移動度を有するポリロタキサン(PRXs)の効果を検討した。hMSCsのより少ない膨張形状が高度に可動性のPRX表面と関連し,より少ない移動性PRX表面が平坦化した細胞形態をもたらすことを見出した。FGF2の存在は細胞形状とサイズのさらなる拡大を誘導した。FGF2の固定化は,高移動性PRX表面上で培養されたhMSCsが,低移動性PRX表面上のhMSCsと対照的に,細胞質において低アクチン細胞骨格組織化と転写調節因子(YAP)の保持を示すことにより,高移動性表面上のhMSCsの収率を改善するのに役立った。これらの条件下で増殖したhMSCsを収集し,組織培養ポリスチレン(TCPS)表面上で骨形成分化を行ったところ,可溶性および固定化型の両方においてFGF2を有する高移動性PRX上で培養したhMSCのみが骨形成分化を示す無機化を示すことを見出した。さらに,高移動性PRX表面上で培養されたhMSCsは,高レベルの幹細胞マーカー遺伝子,NanogおよびOct4を発現することを見出した。これらの結果は,短期間(4日)でさえも異なる分子移動度をもつPRX表面上のhMSCsの培養が,骨形成能の劇的な変化を引き起こすのに十分であることを示している。これらの結果から,遊離可溶性または固定化型のFGF2のようなサプリメントの使用とは別に,基質の適切な分子移動度の考慮は,骨形成能を持つhMSCsのより良い培養条件の設計を可能にすることが示唆された。Copyright 2019 American Chemical Society All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】

シソーラス用語： 形態 ,  分化 ,  サプリメント ,  *培養 ,  *ポリロタキサン ,  in vitro実験 ,  細胞培養 ,  *間葉系幹細胞 ,  *骨形成 ,  可溶性 ,  遺伝子 ,  無機化
準シソーラス用語： Oct-4 ,  固定化 ,  骨再生 , 【Automatic Indexing@JST】

著者キーワード (5件)： ポリロタキサン ,  線維芽細胞成長因子 ,  分子移動度 ,  表面固定化 ,  間葉系幹細胞

分類 (1件)： 医用素材  (GA05040H)

タイトルに関連する用語 (7件)： 塩基性線維芽細胞成長因子 ,  スルホン化 ,  ポリロタキサン ,  短期 ,  培養 ,  ヒト間葉系幹細胞 ,  骨