抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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背景:近年,大規模自然災害が頻繁に発生し,壊滅的災害がコミュニティ環境を破壊した。破壊的な影響からの回復と再建の間,災害前の地域の記憶を復元する方法は,地域のライフスタイルと文化を維持するために必要である。この方法は,東日本大震災(GEJET)により新しく開始されたので,この方法はよく研究されていない。「記憶の街ワークショップ(TMWS)」は,災害によって失われた地域の災害前の地域景観モデルを作るための研究会である。研究会において,建築学生のようなボランティアは,被害者からの災害の前の記憶を聞く。次に,参加者と一緒にボランティアは,模型において記憶の情景を表現する。研究会はGEJETの被災地域で実施されたそのような方法の例である。目的:本研究の目的は以下の通りである。(a)TMWSの方法の7年の変化を整理することにより,TMWSを実行するときにどのような視点が強調されているか,(b)これらの視点間の関係に基づいてTMWS実践の将来方向についてを考察する。研究方法:(1)種々の材料(TMWSの報告と写真など)に基づいて,7年間のTMWSにおいて,年代順に表を作り変更したデータを整理した。(2)(1)で作った表を参照して,TMWSの方法における変化とその意図と要因を,7年間の実践に基づいてさがし出した。(3)各意図と因子(各変化に対する)を整理し,TMWSの実行に関する重要な視点を抽出した。(4)各視点間の矛盾を整理することにより,TMWSの将来の実践を考察した。結論:TMWSに関して重要な視点は,[1]多重災害に対する対応,[2]より多くの住民参加による地域空間の回復,[3]居住者への物理学的配慮,[4]理解と共有,[5]経済効率,[6]技術,および[7]都市計画の利用である。これらの視点を同時にバランスさせることは困難である。特に,TMWSが将来,[2],[3],[4]および[5]の視点に重点を置いて実行されると,それらは他の重要な展望を失う可能性がある。したがって,目的と状況に従ってバランスすることが重要であることが分かった。また,そのような矛盾を解決する方法を考慮する必要がある。(翻訳著者抄録)