抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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循環腫瘍細胞(CTC)を検出することで癌の早期発見や臨床応用が可能となることから,CTCは現在世界中で注目されている。我々のグループでは,細胞が固有の誘電定数を所持することに着目し,リング共振器型電極を用いて細胞の共振周波数を測定することで,共振周波数の差異による細胞同定手法を提案してきた。本検討ではさらなる検出感度向上を目指し,負性抵抗素子を本電極上に装荷し,その負性抵抗値を制御することでQ値の改善を目指した。負性抵抗素子として,エサキダイオードやキャパシタンスを帰還回路として接続したFETを使用し,その有用性を回路シミュレーションで検討した。さらに,FETを負性抵抗素子として接続したリング共振器型電極を実際に作成し,この電極の性能を精査するため,細胞の代わりに純水やチタン酸バリウム粒子を用いて共振周波数を測定した。以上の検討の結果,共振周波数が各状態においてMHzオーダで分離し,負性抵抗素子により本電極のQ値が改善,及び検出感度が向上することを確認した。(著者抄録)