抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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・日本における最大の森林被害であるマツ枯れの原因,病態および発病の機序について解説。
・マツ枯れの原因菌はマツノザイセンチュウであり,これがマツノマダラカミキリに寄生し,カミキリがマツの幹をかじった時に線虫が樹体に侵入するのでマツは幹から松ヤニが出なくなってやがて枯れるという発病経路。
・線虫がマツの幹に入ると枯れてしまう機序については明確ではないが,線虫が松ヤニのたまる孔(樹脂道)の周りにある細胞を食べてしまう結果,ここに空気が入りやすくなって水を吸い上げられなくなって枯れてしまうと推測。
・水をあげてもマツ枯れのマツが回復しない理由は,健全なマツであれば仮道管の壁孔膜の開閉によって水の出入りが調節されているが,マツ枯れに罹ったマツは想定外に幹の中に空気が入ってしまうことが原因。