抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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キトサン,ポリ(β-(1→4)-D-グルコサミンを,改良Hackman法によって,赤米クルマエビ,Metapenaeopsis barbataの外骨格から得たキチンから精製した。組織工学のための創傷被覆材,吸熱ゲルおよび足場材料のような生物医学的材料を作製するために,キトサンおよび他の合成高分子の共役を試みた。キトサンを有する複合材料を得るために,ポリアクリル酸(PAA,M
w=2.5×10
5)を適用した。本研究の最も重要な点は,キトサンの脱アセチル化度(DD)の制御であり,処理時間と温度の両方を変えることと濃縮アルカリ処理により24から95%まで制御可能であった。この錯体は,溶液中のPAAのカルボキシル二量体の除去,反対電荷を持つカルボキシル基とアミノ基の両方のイオン化,そして続く不溶性物質を形成する静電相互作用による錯化により形成する可能性がある。錯体収率はpH3でのDDで調べ,最大収率は供給中のキトサンの30-40%または混合比の0.15-0.25で生じ,DDの影響はpHには現れなかった。錯体収率におけるDDの影響は,各重合体間のイオン化度の差,すなわちPAAのカルボン酸とpH 3でそれぞれ約10%および約100%イオン化したキトサンのアミノ基のそれよりはるかに弱いと考えられた。従って,他のpHのために調査することは,非常に重要である。(翻訳著者抄録)