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J-GLOBAL ID：201902232289336975   整理番号：19A2070619

寒候期の晴天静穏夜間における長野市のヒートアイランド現象と冷気湖,山風との関係

Relationships among the Urban Heat Island Phenomenon, Cold Air Pool, and Mountain Breeze on Clear, Calm Nights during Autumn and Winter in Nagano City

著者 (5件)： 大和広明 (埼玉県環境科学国際センター研究員) ,  浜田崇 (長野県環境保全研究所主任研究員) ,  田中博春 (法政大学地域研究センター客員研究員) ,  田中博春 (学校法人成蹊学園成蹊中学・高等学校地学科教諭) ,  栗林正俊 (長野県環境保全研究所研究員)
資料名： E-Journal GEO (Web)  (E-Journal GEO (Web))
巻： 14  号： 1  ページ： 197-212(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： U0152A  ISSN： 1880-8107  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本論文の目的は,長野市を対象にヒートアイランド現象と冷気湖および山風との関係について,土地利用から求めた都市化率と標高に着目して明らかにすることである.寒候期の晴天静穏夜間の100事例を対象に日没時刻を基準とした気温のコンポジット解析をした.日没後2時間半以降に気温が都市部で高く郊外で低い,明瞭なヒートアイランド現象の気温分布が見られた.日没後数時間後には冷気湖も発達し,日出前まで冷気湖の底に明瞭なヒートアイランド現象を伴う気温分布が確認された.長野市中心部では山風が吹いている時に,中立に近い都市境界層が形成されていた.山風による力学的混合により都市境界層が維持されていた可能性が考えられた.また,日没後6時間過ぎ以降は郊外から都市に向かう冷気の流れの存在が示唆され,この流れが冷気湖の底でヒートアイランド現象の強さを若干弱めるものの,ヒートアイランド現象の気温分布を維持していたと考えられた.(著者抄録)

シソーラス用語： 長野県 ,  *ヒートアイランド ,  盆地 ,  *山谷風 ,  気象観測 ,  夜 ,  都市化 ,  大気境界層 ,  高さ ,  気温分布 ,  *土地利用 ,  長野市 ,  *冷気湖 ,  都市境界層 ,  標高 ,  層

著者キーワード (10件)： ヒートアイランド ,  冷気湖 ,  山風 ,  長野市 ,  盆地都市 ,  urban heat island phenomenon ,  cold-air pool ,  mountain breeze ,  Nagano City ,  basin city

分類 (1件)： 局地循環,気流  (DC05090N)

引用文献 (19件)：

• 一ノ瀬俊明・浜田 崇・田中博春 2005.山風が都市ヒートアイランドに及ぼす影響に関する研究--長野市における観測事例の報告.地球環境シンポジウム講演論文集13: 135-140.
• 狩野真規・三上岳彦 2003.谷口に位置する青梅市周辺におけるヒートアイランド現象と山風の吹走との関係.天気50: 81-89.
• 酒井 敏・飯澤 功・梅谷和弘・伊藤 文・矢島 新・小野耕作・大西将徳・飴村尚起 2007.夜間のヒートアイランド強度とヒートアイランド循環.日本気象学会2007年度春季大会講演予稿集:163.
• 榊原保志・伊藤由香 1998.長野市における夜間気温分布と天空率,風の関係.地理学評論71A: 436-443.
• 榊原保志・北原祐一 2003.日本の諸都市のおける人口とヒートアイランド強度の関係.天気50: 625-633.

タイトルに関連する用語 (5件)： 晴天 ,  夜間 ,  長野 ,  ヒートアイランド現象 ,  冷気湖