抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,日本ではクロスラミネイティドティンバー(CLT)に関する研究が活発に行われている。これらの研究のほとんどはCLTの構造性能に焦点を合わせている。しかし,製造条件に関する研究,およびCLTの接着性能に及ぼすそれらの影響に関する研究はほとんどない。本研究では,異なる接着剤を用い,異なる製造条件下で実験室規模でCLT試料を製造し,CLTの短期間および長期間接着性能を検討した。促進劣化試験と屋外曝露試験を行い,試料の層間剥離を試験することによりCLTの接着性能を評価した。促進劣化試験の結果は,標準製造条件下で製造した全試験試料に対して,接着剤線の層間剥離速度が低いことを示した。しかし,これらの試料では,接着剤線に隣接する木材破壊を含む準剥離が明確に生じた。屋外曝露試験の結果は,接着剤線の層間剥離速度が試験期間5年にわたって10%以下であり,標準製造条件下で製造されたことを示した。促進劣化試験の結果と同様に,CLT試料,特に異なる種のラミナから製造したCLTにおいて,準層間剥離が頻繁に生じた。(翻訳著者抄録)