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J-GLOBAL ID：201902234324188717   整理番号：19A0484704

低平水田域における豪雨排水に関するリスクとその不確実性の評価法

Assessment of Regional Flood Risk and Its Uncertainty due to Heavy Rainfall in Low-lying Paddies

著者 (4件)： 皆川裕樹 (関東農政局 印旛沼二期農業水利事業所) ,  池山和美 (農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究部門) ,  北川巌 (農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究部門) ,  増本隆夫 (秋田県立大学 生物資源科学部)
資料名： 農業農村工学会論文集  (Transactions of the Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering)
巻： 86  号： 2  ページ： I_175-I_184(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： S0345A  ISSN： 1882-2789  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 水田域における豪雨排水に関するリスクとその不確実性の評価法を開発した.そこでは,複数の気候シナリオから抽出した豪雨特性の不確実性を確率雨量の算定に反映させ,得られた雨量値の強度分布を排水解析の入力に用いる.結果より,現在から将来の各期間において河川水位に見る洪水発生確率と水稲被害量で表す水田被害リスクの分布を得た.この分布をリスクの不確実性と定義し時系列で比較すると,将来はピーク位置や平均値が移動しており,その傾向は期間が将来になるほど,高位のRCPシナリオほど強く表れていた.さらに期待ショートフォールを指標とすることでリスク増加を定量的に評価できた.本手法によりリスクの不確実性を定量的に評価でき,防災のために喫緊に必要となる水利施設の整備規模や,中・長期的に達成すべき目標を設定できるなど,気候変動対応策の開発に役立つ情報が得られる.(著者抄録)

シソーラス用語： *水田 ,  *豪雨 ,  *排水 ,  *リスク評価 ,  評価 ,  水稲 ,  予測 ,  河川流域 ,  気候変動 ,  降雨量 ,  洪水
準シソーラス用語： 気候シナリオ ,  雨量

著者キーワード (10件)： リスク分布 ,  水稲被害リスク ,  疑似気候シナリオ ,  流域一体管理 ,  気候変動対応策 ,  Risk distribution ,  Evaluation of damage risk distribution ,  Quasi-climate scenario ,  Integrated water management of the basin ,  Countermeasure for climate change impact

分類 (2件)： 気候学,気候変動  (DC05140T) ,  稲作  (FC03020C)

引用文献 (34件)：

• 近森秀高, 永井明博(2012):Peak Over Threshold 理論による確率日雨量の推定, 農業農村工学会論文集, 278, 89-97.
• 早瀬吉雄(1994):水田地帯の洪水防止・軽減機能の評価と機能向上事業の提案, 農土誌, 62(10), 1-6.
• 早瀬吉雄(2001):水田域と洪水緩和機能, 農林統計調査, 51(3), 19-23.
• 星 清(1998):洪水ピークの確率評価法について, 開発土木研究所月報, 539, 34-40.
• Kay, A.L., Davies, H.N., Bell, V.A. and Jones, R.G. (2009) : Comparison of uncertainty sources for climate change impacts: flood frequency in England, Climate Change, 92, 41-63.

タイトルに関連する用語 (6件)： 水田 ,  豪雨 ,  排水 ,  リスク ,  不確実性 ,  評価法