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J-GLOBAL ID:201902234368551438   整理番号:19A0722527

画絹の物性に及ぼす断面形状・殺蛹方法の影響-大和文華館所蔵作品調査データ含めて-

Influence of Cross-sectional Shape and Pupa Killing Methods on Painting Silk
著者 (8件):
資料名:
号: 58  ページ: 1-20,1(1)-1(5)  発行年: 2019年03月22日 
JST資料番号: Y0449A  ISSN: 0287-0606  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本研究は,断面視点からの伝統的な塗装絹と市販の塗装絹の差異を明らかにすることを目的とした。走査型電子顕微鏡観察の結果では,手巻取機で作られた伝統的な絹は,自動巻取機による市販絹よりも更に薄い断面であった。また,厚いフィブロイン束の市販絹に比べて,緩いフィブロイン束を有していた。この差違は,特に逆塗装の場合には,ディジタル顕微鏡観察に基づく塗装絹の透明度に影響される,と示唆された。UV,湿潤加熱法および電子線照射法による加速試験では,伝統的な絹は市販絹よりも少ない色変化を示し,その結果は蛹殺菌法の影響により生じると推定された。商業的方法としての乾燥繭,伝統的方法としての塩漬繭および生繭を,UVおよび湿潤加熱の加速エージングにより試験した。塩漬繭が,最小の引張強さ変化結果を示した。本研究では,大和文華館が収集した4つの塗装で使われた絹糸の幅と高さの測定データについても報告する。現代の商業絹よりも,Song dynastyで調製した絹糸は幅広い断面を示し,日本の絹糸は薄い断面を示していた。(翻訳著者抄録)
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分類 (4件):
分類
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繊維物理  ,  仕上げ  ,  織布  ,  養蚕一般 
引用文献 (14件):
  • 植松瑞希 : デジタルマイクロスコープによる大和文華館所蔵宋代絵画画絹の観察、 大和文華125、 29-44 (2013)
  • 杉本欣久、 竹浪遠 : [調査報告] 黒川古文化研究所所蔵の日本・中国絵画の画絹について、 古文化研究8, 86-115 (2008)
  • 布目順郎 : I 絹-C 時代による絹の変遷、 『絹と布の考古学』、 88-106 (1988)
  • 布目順郎 : I-2 絹繊維と平絹-とくにその織り密度の変遷、 『絹の東伝 衣料の源流と変遷-』 38-69 (1988)
  • 森田早織、 志村明、 秋本賀子 : 絹本著色古典絵画の模写制作における基底材に関する研究 在来製糸製織絵絹をもとにした描画実験をとおして-、 文化財保存修復学会第35回大会研究発表要旨集 (東北大学)、 322-324 (2013)
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