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J-GLOBAL ID：201902234505290549   整理番号：19A0602948

3-5歳児は出身地の方言話者から学ぼうとするか?-東京方言と岡山方言の比較-

Dialects guide children’s preference when they learn from others

著者 (4件)： 金重利典 (東大) ,  針生悦子 (東大) ,  奥村優子 (NTT コミュニケーション科学基礎研) ,  小林哲生 (NTT コミュニケーション科学基礎研)
資料名： 電子情報通信学会技術研究報告  (IEICE Technical Report (Institute of Electronics, Information and Communication Engineers))
巻： 118  号： 437(HCS2018 47-66)  ページ： 77-82  発行年： 2019年01月25日 
JST資料番号： S0532B  ISSN： 0913-5685  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,東京都,岡山県の3,4,5歳児に対して,東京方言の話者と岡山方言の話者を呈示し,ラベルや生態学的特徴をどちらの方言話者から学ぼうとするかを調べた。東京都の3-5歳児は,ラベルや生態学的特徴を東京方言話者から学ぼうとしたが,岡山県の3-5歳児は,ラベルについても生態学的特徴についても,話者方言の選好は見られなかった。1つの方言しか耳にしないで生活している3-5歳児は,ラベルの学習だけでなく生物の生態学的特徴の学習でも自身と同じ地域の方言話者を広く信頼すること,しかし,子どもがいずれの方言も耳にする場合にはいずれかの方言話者を他方より選好することはないこと,その意味で,子どもが地元方言話者をどれだけ選好するかは,幼児の周りの言語環境によって異なることが示された。(著者抄録)

シソーラス用語： *幼児 ,  *話し言葉 ,  人間 ,  東京都 ,  岡山県 ,  比較試験 ,  *学習 ,  動画像 ,  写真像 ,  ラベル ,  生態学 ,  好み ,  特徴抽出 ,  依存性 ,  *コミュニケーション ,  ヒューマンインタフェイス ,  *地域差 ,  環境依存性 ,  *言語学習 ,  *子供
準シソーラス用語： *方言 ,  話者

分類 (1件)： 人間機械系  (IB03000G)

引用文献 (17件)：

• J. F. Source, R. N. Emde, J. J. Campos, & M. D. Klinnert, Maternal Emotional Signaling: Its Effect on the Visual Cliff Behavior of 1-Year-Olds, Dev. Psy., vol.21, no.1, pp195-200, January 1985.
• M. Tomasello, A. C. Kruger, & H. H. Ratner, Cultural learning, Behav. and Brain Sci., vol.16, no.3, pp495-511, September, 1993.
• A. Bandura, Social Learning Theory of Aggression, Jour. of Communi., vol28, no.3, pp.12-29, September 1977.
• K.H. Corriveau, & P.L. Harris, Choosing your informant:weighing familiarity and past accuracy. Dev. Sci., vol.12, no.3, pp.426-437, May 2009.
• P. L. Harris, & K. H. Corriveau, Young children's selective trust in informants, Phil. Trans. R. Soc. B, vol.366, no.1567, pp.1179-1187, April 2011.

タイトルに関連する用語 (4件)： 方言 ,  話者 ,  東京 ,  岡山