抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ダウン症男児3名に対して実施した嚥下機能獲得期からすりつぶし機能獲得までの離乳指導経過(生後6か月から2歳6か月)を指導時の資料をもとに報告する。結果:1)生活月齢30か月までにすりつぶし機能を獲得した,2)口唇閉鎖機能の未熟さが摂食嚥下機能の各発達期に影響した,3)口唇閉鎖機能の未熟さは,事例ごとに異なる摂食機能の代償運動(舌突出嚥下,下唇の内転を利用した嚥下)の出現や食事に際しての問題(食材を口から吹き出す)となった,4)すりつぶし機能獲得までの経過に問題となる口腔運動が出現したが,最終的には丸呑みや舌突出嚥下とはならなかった。結論:離乳初期から3例は多様な経過をたどったのち,咀嚼機能を2歳半で獲得した。個別的な問題に対応するために離乳初期からの個別的な支援が必要である。摂食嚥下機能の発達支援は,食事を栄養・調理・コミュニケーション・姿勢・運動と多くの要因で構成するシステムとして捉える必要がある。(著者抄録)