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J-GLOBAL ID：201902234794332654   整理番号：19A0610560

再生可能エネルギーの大量導入により予測される問題点

Possible Hurdles Foreseen by a Large-scale Introduction of Renewable Energies

著者 (4件)： 村岡克紀 (九州大学大学院総合理工学研究院(名誉教授)) ,  WAGNER Friedrich (ドイツ・マックスプランク研究所) ,  山形幸彦 (九州大学大学院総合理工学研究院) ,  原田達朗 (九州大学グリーンテクノロジー研究教育センター)
資料名： Journal of the Japan Institute of Energy (Web)  (Journal of the Japan Institute of Energy (Web))
巻： 98  号： 1  ページ： 9-16(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： U1021A  ISSN： 1882-6121  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿では,風力と太陽光発電(以降,PV と略記)を電力網に大規模に導入しようとする際に,これら再生可能エネルギー(以降,REと略記)からの電気出力が間歇的であることによって引き起こされる問題を,簡単化したモデルを用いて定量的に予測する。用いた解析は,九州電力の電力負荷,風力およびPVについての最近の15分間隔データを基にしている。その結果,次の結論を得た:(1)REによる年間発生電力量が年間負荷電力量の40%を超えると,余剰電力量と送電網に流れる電力が過大になる;(2)RE出力の間歇性を補うためのバックアップには現在のところ火力発電での対処が必要であるが,それによるCO₂排出があってREを増やしても結果的にCO₂排出は大幅には減らない;(3)その状況を克服するのに必要な電力貯蔵量は,現在の九州電力の揚水発電容量の数十倍以上が必要である。本検討により予測された問題点を意識して,より現実に近い近似のもとでの詳しい解析が行われることが期待される。(著者抄録)

シソーラス用語： *再生エネルギー ,  風力発電 ,  太陽光発電 ,  *電力供給 ,  電力需要 ,  電力 ,  送電系統 ,  二酸化炭素排出量 ,  揚水発電 ,  出力 ,  火力発電 ,  電圧安定化 ,  *電力制御 ,  電力変動 ,  電気出力
準シソーラス用語： 出力変動 ,  電力安定化 ,  余剰電力

著者キーワード (14件)： 再生可能エネルギー ,  風力 ,  太陽光発電 ,  電力送電網 ,  受容限界 ,  CO₂排出量 ,  エネルギー貯蔵 ,  Renewable energy ,  Wind energy ,  Photo-voltaic energy ,  Electricity grid ,  Allowable limit ,  CO₂ emission ,  Energy storage

分類 (1件)： 電力系統一般  (NB02000E)

引用文献 (19件)：

• 1) http://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2017pdf/ (Last access: 2018.7.22)
• 2) https://www.iea.org/weo2017/ (Last access: 2018.7.22)
• 3) The 5th IPCC assessment Report, Ministry of Environment, The Government of Japan:環境省IPCC 第5次評価報告書,www.env.go.jp/earth/ipcc/5th/ (Last access: 2018.7.22)
• 4) Home page of ICEF, http://www.icef-forum.org (Last access: 2018.7.22)
• 5) MacKay, D., Sustainable energy - without the hot air, UIT Cambridge (2009):(邦訳)村岡克紀訳,持続可能 なエネルギー - 数値で見るその可能性,産業図書,(2010)

タイトルに関連する用語 (3件)： 再生可能エネルギー ,  予測 ,  問題点