抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
輸送中,包装貨物には衝撃や振動などの外力が加わり,トラブルが起きることがある。これらの外力から製品を保護するために,緩衝材が使用されている。衝撃の加速度は振動より製品に大きな影響を及ぼすため,衝撃に対する緩衝設計が重視された。その結果,多くの企業では緩衝設計が主流になり,振動に対する防振設計は不十分となる傾向が強かった。しかし振動が原因と考えられるトラブルは未だに起きているため,防振設計の重要性が見直されている。防振設計を行うには,貨物に加わる振動に対して,製品に伝わる振動を求める必要がある。そのため振動の伝わり方を表す伝達関数が必要不可欠になる。この伝達関数は緩衝材の種類や厚みなどにより異なるため,これまでさまざまな条件で伝達関数が測定されてきた。そこで本報ではこれまでの伝達関数の活用事例を紹介し,それぞれの実験モデルや実験結果を示しながら,測定方法やデータのまとめ方について解説する。(著者抄録)