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J-GLOBAL ID：201902235384346665   整理番号：19A1099982

電気八極子状態の磁気電気応答:銅酸化物超伝導体の可能な隠れた秩序

Magnetoelectric Response in Electric Octupole State: Possible Hidden Order in Cuprate Superconductors

著者 (2件)： HITOMI Takanori (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  YANASE Youichi (Kyoto Univ., Kyoto, JPN)
資料名： Journal of the Physical Society of Japan  (Journal of the Physical Society of Japan)
巻： 88  号： 5  ページ： 054712.1-054712.15  発行年： 2019年05月15日 
JST資料番号： G0509A  ISSN： 0031-9015  CODEN： JUPSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 凝縮物質物理学における奇パリティ多極子秩序の最近の研究に動機付けられて,電気八極子状態の磁気電気応答を理論的に研究した。局所的に非中心対称な二層RashbaモデルのEdelstein効果とスピンHall効果を調べて,電気八極子状態におけるパリティ破れが原因となって特徴的な性質を明らかにした。さらに,二層高T_c銅酸化物超伝導体における電気八極子秩序の実現可能性を提案した。著者らの磁気トルク計算の結果は,超伝導転移温度より上で最近キンクが実験観測されたことと一致する。超伝導が原因となったスピン磁化率の面内異方性の顕著な増大も示し,超伝導状態での核磁気共鳴による実験検証を提案した。Cd₂Re₂O₇のスピン-軌道結合した金属状態も議論した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *磁気電気効果 ,  *銅酸化物超伝導体 ,  秩序パラメータ ,  多重極 ,  Hall効果 ,  対称性の破れ ,  規則度 ,  トルク ,  磁化率 ,  NMR【磁気共鳴】 ,  スピン-軌道相互作用 ,  カドミウム化合物 ,  レニウム化合物 ,  酸化物
準シソーラス用語： Edelstein効果 ,  Rashbaスピン-軌道相互作用 ,  スピンHall効果 ,  スピン磁化率 ,  パリティの破れ ,  *隠れた秩序 ,  磁気トルク ,  *電気八極子秩序 ,  八重極

分類 (1件)： 酸化物系超伝導体の物性  (BM04023I)

引用文献 (114件)：

• V. M. Edel’shtein, Sov. Phys. JETP 68, 1244 (1989).
• V. M. Edelstein, Phys. Rev. Lett. 75, 2004 (1995).
• L. P. Gor’kov and E. I. Rashba, Phys. Rev. Lett. 87, 037004 (2001).
• S. K. Yip, Phys. Rev. B 65, 144508 (2002).
• R. P. Kaur, D. F. Agterberg, and M. Sigrist, Phys. Rev. Lett. 94, 137002 (2005).

タイトルに関連する用語 (4件)： 磁気 ,  応答 ,  銅酸化物超伝導体 ,  隠れた秩序