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J-GLOBAL ID：201902236206515843   整理番号：19A1123249

古代エジプトの硫黄製ビーズに関する研究

Study of Ancient Egyptian Beads Made of Sulfur

著者 (6件)： 横山知則 (東海大 大学院工学研究科) ,  秋山泰伸 (東海大 大学院工学研究科) ,  山花京子 (東海大 文化社会) ,  淺香隆 (東海大 大学院工学研究科) ,  樋口昌史 (東海大 大学院工学研究科) ,  佐藤正志 (東海大 大学院工学研究科)
資料名： 文化財保存修復学会誌  (古文化財之科学)
号： 62  ページ： 28-42,1(4)  発行年： 2019年03月20日 
JST資料番号： L4314A  ISSN： 1342-0240  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本論文では,Ancient EgyptianとNear East Collection at Tokai University(AENET)の硫黄ビーズネックレスがどのように製造されたかについて議論する。これらの硫黄ビーズの類例は世界の4つの施設からのみ報告されており,それらの極端な希少性により研究されていない。従って,これらのビーズの形態を研究し,製造の可能な期間を推定した。また,臭気にもかかわらず硫黄を利用する理由は,その黄色のためであると仮定した。次に,化学分析を行い,ビーズが純粋な硫黄から成ることを決定した。元の材料を確認した後,古代に存在していたはずのテラコッタ金型とオリーブ油を用いてビーズを複製することを試みた。この実験において,著者らは古代エジプト技術の複製に成功しただけでなく,科学と歴史のコラボレーションにも成功した。このような学際的なコラボレーションにより,人類の技術開発を強化することが可能であると確信している。有形の遺物を精度よく再現することで,人々は自分の手で遺物を「感じる」ことが可能になり,それによって代替の展示方法を提供できる。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 考古学 ,  エジプト・アラブ共和国 ,  *硫黄 ,  粒状材 ,  情報公開 ,  再現性 ,  遺跡 ,  蛍光X線分析 ,  X線回折 ,  結晶構造解析 ,  鋳型【鋳造】 ,  *レプリカ ,  複製 ,  文化財保護 ,  *古代エジプト ,  *遺物
準シソーラス用語： *ビーズ ,  展示 ,  *考古遺物

分類 (1件)： 科学技術一般  (AA01000H)

引用文献 (10件)：

• 山花京子・秋山泰伸. 東海大学古代エジプト及び中近東コレクション所蔵の硫黄ビーズ製ネックレス復元研究-本学における文化財保存修復のモデルケースとして-. 文明. 2017.22.2017. p.23-34
• 南条安昭. 化学大辞典1 縮刷版. 1963, p.540-541
• John, B.; Malek, I. Atlas of Ancient Egypt.1980, p.21; Lucas, A.; Harris, J. Ancient Egyptian Materials and Industries. 1962, p.269
• 南条安昭. 化学大辞典5 縮刷版. 1963, p.524-525;南条安昭. 化学大辞典6 縮刷版. 1963, p.337-338
• Kaczmarczyk,A.;Hedges, R.Ancient Egyptian Faience. 1983. p.161-167

タイトルに関連する用語 (4件)： 古代エジプト ,  硫黄 ,  ビーズ ,  研究