抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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・2000年以降企業等に対する特許の審査請求料・特許料の減免が行われており,本稿では,本政策が企業の知的財産戦略に与える影響を統計的に分析。
・先行研究に触れ,検証する3つの作業仮説を提示。
・特許審査請求料・特許料の減免制度の変遷を示し,1)研究開発型中小企業,2)資力に乏しい法人等,3)ベンチャー中小企業,3つの対象企業に対する減免制度の内容を説明。
・データから見た制度の利用状況を概観し,推計モデルでは,制度の利用の有無が審査請求の有無等への影響を因果関係の意味で識別するために,制度の利用基準に焦点を当てた回帰不連続デザインを用いたことを説明。
・基本推計の結果および減免制度の各利用基準別を考慮した推計結果を報告し,分析結果として,減免制度の導入によって,1)審査請求数を増加させない,2)出願特許の登録率,権利存続期間の延長に寄与する,3)資金制約は制度利用に影響を与えない,4)特許の質の低下を招いていない,こと等の知見を得たことを報告。