抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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【目的】肝細胞癌細胞株におけるYAPの発現レベルを検出し,そして,肝癌細胞の増殖およびソラフェニブに対する感受性に及ぼすその影響を調査する。【方法】ヒト肝細胞癌細胞株SMMC-7721,SK-Hep-1,HepG-2,Huh7および正常ヒト肝細胞株L-O2におけるYAPの蛋白質発現レベルを,ウエスタンブロット法によって検出した。SK-Hep-1とHuh7細胞を,YAPの小干渉RNAまたは過剰発現プラスミドでトランスフェクションし,細胞計数キット8(CCK-8)を用いて細胞周期を測定した。SK-Hep-1とSK-Hep-1si-YAP細胞をヌードマウスの皮下に接種し、ソラフェニブを胃内投与し、移植腫瘍と対照群の差異を観察した。結果:YAPタンパク質は肝癌細胞株で発現上昇した。SK-Hep-1細胞のYAP発現のダウンレギュレーション後,細胞生存率は(78.5±0.3)%であり,対照群[(92.3±0.2)%]と比較して有意に減少した(P=0.025)。G0/G1期の細胞の割合は(65.4±3.3)%であり,対照群[(55.7±3.4)%]と比較して有意に増加した(P=0.039)。Hun7細胞のYAP発現のアップレギュレーション後,細胞生存率は(81.2±1.3)%であり,対照群[(62.5±1.1)%]と比較して有意に増加した(P=0.013)。G0/G1期の細胞の割合は(38.2±3.8)%であり,対照群[(48.8±2.9)%]と比較して有意に減少した(P=0.019)。si-YAP+ソラフェニブ群のSK-Hep-1細胞の生存率は(31.13±1.79)%で,ソラフェニブ群[(48.87±0.58)%]より低かった(P<0.0001)。PC3.1-YAP+ソラフェニブ群の細胞生存率は(69.98±2.94)%であり,ソラフェニブ群[(53.53±1.93)%]より有意に高かった(P<0.0001)。ヌードマウス移植腫瘍モデル実験は,SK-Hep-1群,SK-Hep-1+ソラフェニブ群,SK-Hep-1si-YAP群,およびSK-Hep-1si-YAP+ソラフェニブ群の腫瘍重量が,それぞれ(0.96±0.08)g,(0)であることを示した。62±0.08g,(0.70±0.06)gと(0.27±0.02)gであった。SK-Hep-1+ソラフェニブ群とSK-Hep-1si-YAP群の腫瘍重量はSK-Hep-1群より低かった(P値はそれぞれ0.012と0.031)。SK-Hep-1si-YAP+ソラフェニブ群の腫瘍重量はSK-Hep-1si-YAP群より低かった(P=0.001)。【結語】YAPは,肝細胞癌細胞株において上方制御され,その発現変化は,細胞増殖および細胞周期進行に影響し,そして,ソラフェニブに対する肝臓癌の感受性に影響を及ぼす。YAPは肝癌治療の潜在的な分子標的である。Data from Wanfang. Translated by JST.【JST・京大機械翻訳】