抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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・平成29年度に漁業指導調査船「岩手丸」を用いて岩手県・北海道太平洋沿岸におけるサケ幼稚魚期の分布状況を調べたほか,津軽石川,織笠川及び片岸川に遡上したサケ親魚の年齢組成,体サイズや繁殖形質の調査,秋サケの回帰予測などについて検討。
・1)岩手県沿岸におけるサケ幼稚魚の分布状況:平成29年春季(28年級)の幼稚魚の分布密度は29尾/km
2となり,前年に続いて低水準,分布密度と3年後の4歳魚の回帰尾数との関係には有意な相関関係があることが判明。
・2)北海道太平洋沿岸におけるサケ幼稚魚の分布状況:いずれの調査点においてもサケ幼稚魚の再捕は無,釧路以西の調査点では例年,33psu以下の親潮水が優占しているが,29年は33psu以上で水温が4~10°Cの親潮水の分布が見られ,親潮水流入により動物プランクトンの存在が見込まれ,餌料環境は良好と思考。
・3)親魚の回帰状況:29年度の沿岸漁獲(海産親魚捕獲含む)及び河川捕獲を合せた回帰尾数は240万6000尾(前年比80.9%)と,昭和59年以降の最低値,単純回帰率も0.62%と低値。