抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究は,日本の中学生に対して,「探究について」の認知状況や各探究のプロセスの理解の実態を明らかにすることを目的とした.調査対象は,Y 県の中学3 年生142 名であった.調査時期は,2017 年10 月に行い,調査方法は質問紙調査である.調査の結果,主に次の点が明らかになった.まず,中学生の多くは,探究に対して,聞いたことはあるが,それが普段の理科の授業の中で行っていることとして認識している者もいれば,そうではない者もおり,後者は学者といった,自分とは異なる存在の人たちが行っていると考えていた.その一方で,探究できるテーマかどうか選ぶ問題では,全体の約7割の中学生が正解しており,中学生は探究できるテーマを判別することができると推察できる.各探究のプロセスに関する問題からは,対照実験の変数に関する問題や,表やグラフの定義に関する問題等から,各プロセスへの理解度は十分ではないと推察できる.(著者抄録)