抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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農業協同組合(農協)が生き残るためには,「優位性」の要因を再考し,それを適切に利用することが必要である。したがって,本論文は,農協が企業との競争において実証するために使用できる事業開発の優位性を理論的に考察することを目的とした。課題へのアプローチにおいて,現在,農協事業の優位性は,優位性に関する従来の理論展開に基づいて考えられている。まず第一に,事業開発に関する農協の優位性に関する理論の正確なレビューを行った増田論文,加えて,その理論に対して提示された幾つかの質問を調べた。第二に,農協事業の包括性に焦点を合わせた亀谷論文と柴垣論文をレビューした。第三に,上記のレビューに基づいて,農協事業の現在の優位性に関して,事業に共通する優位性と事業種別の両方の優位性に関して問題を考えた。結果として,事業の現在の優位性は,メンバーの属性,包括的な業務システム,メンバーとの価値の共創および協同の社会的責任の感覚によって優位性を組み込む必要があり,規模の経済と組織的強度効果に加えて,範囲の経済とリップル効果を考慮する必要がある。さらに,事業に共通する優位性だけでなく,事業種別の優位性も考慮すべきである。(翻訳著者抄録)