抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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・日本の生乳生産量は1996年の865万7000tをピークに,2018年では728万9000tと140万t近く減少。
・都府県酪農の落ち込みが激しい中で,北海道のシェアは増加傾向で,その重要性はさらに拡大。
・日本の酪農は乳製品の消費増加や「不足払い法」により急速に拡大したが,その後薄利多売型に変化し,生産基盤が脆弱化。
・2001年以降,加工原料乳価が不足払い制度から固定制に変更されたことや,2018年の「畜産経営安定法」改訂などにより生産者の経営力が大きく低下。
・輸入乳製品の割合は1960年の2割台から2018年の約6割に増加し,その中でもチーズ,アイスクリームの割合が大。
・日EUEPA,TPP11による関税引き下げにより乳製品の輸入量が増加し,乳価が下落することを懸念。
・日本もEU型直接支払いによる生産者の所得補償と経営の安定化を図る必要があり,これにより国際競争力確保と生産継続の可能性が増大。