抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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【目的】ヒト大腸癌におけるmicroRNA-16(miRNA-16)の発現と増殖,浸潤,細胞周期,およびアポトーシスに及ぼすその影響を研究する。方法:結腸癌患者30例の結腸癌組織、周辺組織及び正常結腸組織標本を収集した。逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)を用いて,ヒト大腸癌組織とヒト大腸癌細胞株SW480におけるmiRNA-16の発現を測定し,結腸癌組織におけるmiRNA-16の発現レベルを,異なる臨床的特徴の結腸癌患者の大腸癌組織において分析した。miRNA-16をSW480細胞にトランスフェクションし、トランスフェクション群とし、未トランスフェクションの細胞を対照群とし、RT-PCRを用いてmiRNA-16の発現レベルを測定し、MTT法で細胞増殖を測定し、Transwell実験により細胞浸潤を測定した。細胞周期とアポトーシスをフローサイトメトリーによって検出した。【結果】結腸癌組織におけるmiRNA-16の発現レベルは(0.375±0.156)であり,隣接組織(1.000±0.020)および正常結腸組織(0.941±0.102)に比して有意に低かった(P<0.01)。リンパ節転移、疾患進行結腸癌患者の結腸癌組織のmiRNA-16発現水準はリンパ節転移なし、疾患未進展の患者より低く、統計学的有意差があった(P<0.05)。RT-PCRの結果は,miRNA-16ゲルバンドの明るさが,トランスフェクション群(2.20±0.23)と(1.01±0.02)で,対照群(P<0.01)のそれらと比較して,有意に強くなったことを示した(それぞれ,P<0.01と,P<0.01)。MTT分析は,トランスフェクション群と対照群の細胞増殖率に有意差がないことを示した(P>0.05)。Transwell実験の結果は,トランスフェクション群のSW480細胞の数が(28.0±3.0)であり,対照群の(91.0±4.0)より有意に少なかったことを示した(P<0.01)。フローサイトメトリーの結果,G1期,S期およびG2期の細胞の割合は,トランスフェクション群と対照群の間で有意差を示さなかった(P>0.05)。トランスフェクション群の初期アポトーシス率は(13.770±3.460)%で,対照群の(1.250±0.410)%より有意に高かった(P<0.01)。【結語】miRNA-16は結腸癌において低い発現を示し,miRNA-16過剰発現は結腸癌細胞の浸潤を抑制し,その早期アポトーシスを誘導し,miRNA-16が大腸癌の発生進行に関与し,潜在的な治療標的とバイオマーカーになる可能性がある。Data from Wanfang. Translated by JST.【JST・京大機械翻訳】