抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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保育者養成校に入学する学生は,中学校・高等学校における職場体験で得た子ども理解が保育者を目指すきっかけになっていることも多い(山崎ら2011).こうした経験で得た保育への志を大切にしつつ,専門家としての保育観へとつなげるために,保育の基礎科目である「保育原理」では,保育者の質を担保するための保育観の枠組づくりを目指した授業を行った.本稿では,「保育原理」の授業を通して,学生がどのような学びを得,自身の保育観を創り始めていくのかを明らかにした.学生は,保育者を子どもと保護者の理解者・援助者,保育を創る者として捉えるだけではなく,職業としての保育者理解もしていた.一方,「保育者となる自分」を順調に受容できる学生だけではなく,専門家としての責務を引き受けることに葛藤する学生もいることが分かった.今後は,「保育者となる自分」を段階的に形成していくことが可能となる授業内容や方法についても検討していきたい.(著者抄録)