文献
J-GLOBAL ID:201902241891347241   整理番号:19A0851170

排出放射性物質の環境影響に関する調査研究 放射性物質の移行低減化に関する調査研究

Reducing Transferability of Radionuclides from Soil to Crops
著者 (5件):
資料名:
巻: 2017  ページ: 32-34  発行年: 2017年 
JST資料番号: L3798A  ISSN: 2432-504X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
2011年の東京電力福島第一原発事故後,土壌から作物への放射線セシウム移動低減対策が集中的に検討され,有効性は作物と土壌の種類を含め多くの要因に依存すると分かった。本研究の目的は,土壌から草への放射性セシウム移動及びイネのシュートから玄米への転流を低減させる適応策確立にある。FY2017では,1)青森県上北地域での土壌から草への放射性セシウム移動を制御する土壌因子;2)移動低減の様々な方法の試み;及び3)玄米へのセシウム転流に及ぼす蒸散阻害剤効果を検討した。137Csの土壌から牧草(Dactylis glomerata,オーチャードグラス)への移行係数(TF)は,FY2016に設けた人工気象室中で137Csトレーサ添加土壌を使用した小規模短期栽培実験で得た。上北地域土壌中の137CsのTFsは,青森県外の他地域土壌と比べ一般的に高かった。置換可能な137Cs濃度や放射性セシウム因子等の様々な土壌因子とTFとの相関解析から,1M硝酸煮沸抽出によるカリウム濃度が,TFs変動を説明できるベストな独立変数であり,上北地区での牧草地土壌のカリウム供給能によるTFs制御を示唆した。様々な土壌肥料や添加剤の低減可能性を,FY2016実験結果から選別した土壌2グループ(低カリウム供給能土壌及び低137Cs保持能土壌)を用いて前述栽培方法で試験した。最初の土壌では,試験したカリウム肥料と材料全てがTF低減効果を示し,塩化カリウムが最高で速効肥料である。2番目のグループでは,137Cs固定添加剤であるゼオライト及びバーミキュライトの効果が最も高く,その効果はカリウム供給能で強化される可能性がある。イネ(Oryza sativa)を,0.01μMのCs含有培養液を用いて,雨除け室で砂耕栽培した。イネ全体への蒸散阻害剤(0.7%ワックス濃度)を3つの成長段階で週2回スプレイした:1)栄養成長後期,2)幼穂形成期から開花期,及び3)開花期から収穫期。1)から3)段階での蒸散阻害剤スプレイしたイネ及び水スプレイ対照を準備した。1)から3)段階でのスプレイにより,玄米中のCs濃度は対照より25%以上減少し,一方,1),2)及び3)段階単独でのスプレイでは,減少は各々20%,15%及び0%であった。(翻訳著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
環境の汚染及び防止  ,  環境問題 

前のページに戻る