がん:ヒトがんの腫瘍内TCRレパートリーが持つ低くてばらつきのある腫瘍反応性

SCHEPER Wouter; FANCHI Lorenzo F.; MEZZADRA Riccardo; SLAGTER Maarten; SCHUMACHER Ton N.; KELDERMAN Sander; LINNEMANN Carsten; BENDLE Gavin; DE ROOIJ Marije A. J.; DIJKSTRA Krijn; VOEST Emile E.; HAANEN John B. A. G.; HIRT Christian; KLUIN Roelof J. C.; SNAEBJORNSSON Petur; MILNE Katy; NELSON Brad H.; ZIJLMANS Henry; KENTER Gemma

文献

J-GLOBAL ID：201902242650424166 整理番号：19A0260096

がん:ヒトがんの腫瘍内TCRレパートリーが持つ低くてばらつきのある腫瘍反応性

Low and variable tumor reactivity of the intratumoral TCR repertoire in human cancers

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資料名：
巻： 25 号： 1 ページ： 89-94 発行年： 2019年01月
JST資料番号： W0636A ISSN： 1078-8956 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：アメリカ合衆国 (USA) 言語：英語 (EN)

ヒトがんへのT細胞の浸潤は,一般的に免疫認識の兆しと解釈されるため,機能不全となったT細胞をそのような腫瘍部位で再活性化させる試みが盛んになっている。しかし,このような取り組みが意味を持つのは,そのような細胞の腫瘍内T細胞受容体(TCR)のレパートリーが本来的に腫瘍反応性である場合のみであり,ほとんどのヒトがんでは,このことが先入観なしで確証されていなかった。この問題に取り組むために,我々はT細胞の浸潤がポジティブな予後マーカーとなる2つの腫瘍タイプである卵巣がんおよび大腸がんで,CD8⁺T細胞の腫瘍内TCRレパートリーの内在的腫瘍反応性の解析を行った。得られたデータから,自家腫瘍を認識する能力は,腫瘍内CD8⁺T細胞のおよそ10%に限られていることが明らかになった。さらに,解析した4つの患者サンプルのうち2つでは,T細胞による腫瘍の浸潤が起こっていたにもかかわらず,腫瘍反応性TCRは見つからなかった。これらのデータは,腫瘍内T細胞が近隣の腫瘍組織を認識する内因性能力はまれな上にばらついている可能性を示していて,腫瘍内T細胞を再活性化させる臨床的取り組みは,腫瘍内TCRレパートリーの質も同時に向上させる手法によって利益を被る可能性を示唆している。Copyright Nature Japan KK 2019

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, , , , , , 【Automatic Indexing@JST】

腫よう免疫 , 細胞膜の受容体 , 腫ようの化学・生化学・病理学 , 腫ようの実験的治療

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