抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿の目的は,消費者によるイノベーションの実態を明らかにする研究のうち,国単位で行われた統計調査についての文献展望を行い,将来の研究課題を提示することである。消費者によるイノベーションを国単位で実態を明らかにする取り組みは,これまでに世界数ヵ国で実施されてきた。その結果,社会全体においてイノベーションを行う消費者の割合が少なくないことが明らかとなった。既存の国単位での統計調査の整理とそれに関連するユーザー・イノベーションの先行研究を踏まえて,本稿では次の3つを将来の研究課題として挙げた。1つ目は,調査対象を製品に関するイノベーションだけではなく,サービスやテクニック,プロセスに関するイノベーションへと拡張することである。2つ目は,消費者によるイノベーションの普及の有無を左右する因果関係を解明することである。3つ目は,多様な動機によって開発活動を行う消費者イノベーターの投資額の推定方法を改善することである。(著者抄録)