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J-GLOBAL ID:201902244601289019   整理番号:19A0958029

カキ新品種‘麗玉’

New Persimmon Cultivar ‘Reigyoku’
著者 (15件):
資料名:
号:ページ: 75-87,89  発行年: 2019年03月26日 
JST資料番号: Z0033E  ISSN: 2432-6631  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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1.‘麗玉’は,農林水産省果樹試験場カキ・ブドウ支場(現農研機構果樹茶業研究部門ブドウ・カキ研究拠点)において,1998年に‘甘秋’にカキ安芸津19号を交雑して得た実生から選抜された早生の完全甘ガキである.2008年より開始されたカキ第7回系統適応性検定試験に供試し,全国28カ所の国公立試験研究機関において特性を検討した.その結果,新品種候補として適当であるとの結論を得て品種登録出願を行い,‘麗玉’の名称で公表された.2016年7月に,種苗法に基づき登録番号第25273号として品種登録された.2.育成地における樹勢は中程度,樹姿は開張と直立の中間である.雌花の着生は多く,まれに雄花を着生する.早期落果,後期落果はともに少ない.単為結果力が強く,雄花を着生する受粉樹が周囲にない条件では種なし果実を生産することができる.3.果実の成熟期は10月下旬で‘松本早生富有’より2週間程度早い早生である.果実重は育成地においては278gで‘富有’並みの大果であったが,系統適応性検定試験における平均値は‘富有’より小さかった.適熟果の果皮色は橙色,系統適応性検定試験における3年間の糖度の平均値は17.2%で‘富有’より高かった.肉質は密と粗の中間で,果肉硬度は1.52kgと‘富有’より低く,果汁は多かった.糖度が高く,柔軟多汁であることから食味が優れた.日持ち性は20日程度と‘松本早生富有’と同程度であり,‘富有’よりは2日短かったが早生品種としては長かった.果頂裂果,へたすき果はほとんど発生せず,汚損果の発生も‘富有’並みに少なかった.4.完全甘ガキであり,夏秋期の気温が高い地域に適応するが,系統適応性検定試験においては果実の渋みについて‘富有’との差はなく,‘富有’並みに地域適応性が広いものと見込まれた.系統適応性検定試験においては一部の品種を中間台木とした‘麗玉’高接ぎ樹において樹勢の衰弱・枯死が認められた.これまでのところ,‘富有,‘松本早生富有’および‘太秋’を中間台木にした場合には大きな問題は認められていない.(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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果樹  ,  作物の品種改良 
引用文献 (19件):
  • 広瀬和栄・山本正幸・佐藤敬雄・大畑徳輔・西田光夫・池田勇・志村勲・柴茂・八木正房・富永信行. 1971. カキ新品種'伊豆'について. 園試報. B11: 1-17.
  • 梶浦實. 1941. 柿の生理落果に関する研究II. 授粉及び単為結実と落果との関係. 園学雑. 12: 247-283.
  • 梶浦實. 1946. 柿の品種と品種改良. 育種と農芸. 1: 14-17.
  • 農林水産省. 2017. 品種登録ホームページ. http://www.hinshu2.maff.go.jp/
  • 中澤港. 2007. Rによる保健医療データ解析演習. p.177. ピアソン・エデュケーション, 東京.
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