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J-GLOBAL ID:201902245536026390   整理番号:19A1450948

Marchantia polymorphaにおいて生殖誘導はフィトクロームとPHYTOCHROME INTERACTING FACTORにより仲介される遠赤高放射応答である

Reproductive Induction is a Far-Red High Irradiance Response that is Mediated by Phytochrome and PHYTOCHROME INTERACTING FACTOR in Marchantia polymorpha
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資料名:
巻: 60  号:ページ: 1136-1145 (WEB ONLY)  発行年: 2019年05月 
JST資料番号: U1159A  ISSN: 1471-9053  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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陸生植物は,環境情報を正確に知覚するために一連の光受容体を進化させた。これらの中で,フィトクロームは赤色光(R)と遠赤光(FR)の唯一の光受容体であり,種々の発生過程の調節において中心的な役割を果たしている。多くの現存する陸生植物は,おそらく陸生植物の共通祖先の単一のフィトクロームから進化した複数のフィトクロームを持つ。しかし,祖先のフィトクロームシグナル伝達機構は,基礎的な陸生植物におけるフィトクローム機能の知識が不足しているためわかっていない。最近,苔類Marchantia polymorphaにおける単一フィトクロームであるMpphyが,低フルエンス応答(LFR)として分類される典型的な光可逆応答を調節することが報告されている。今回著者らは,Mpphyが被子植物における遠赤高照射応答(FR-HIR)の作用様式に類似した生殖器床形成を調節することを示した。CRISPR/Cas9に基づくゲノム編集で得た変異体植物を用いた表現型解析から,FAR-RED ELONGATED HYPOCOTYL1のオルソログであるMpFHY1,ならびにMpphyがM.polymorphaにおけるFR-HIRシグナル伝達に重要であることが明らかになった。さらに,MpPIFのノックアウト,M.polymorphaにおける単一のPHYTOCHROME INTERACTING FACTOR遺伝子は,完全にFR-HIR依存性生殖器床形成を消失させたが,一方で,MpPIFの過剰発現は応答を加速した。FR-HIR依存性転写調節もMppif変異体で破壊された。著者らの知見は,陸生植物進化の過程において,非常に初期の段階でフィトクロームとPIFによって媒介されるFR-HIRシグナル伝達をすでに獲得しており,陸生植物の一般的祖先における単一フィトクロームは,LFRとFR-HIRの両方を媒介することができたことを示唆した。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
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JSTが定めた文献の分類名称とコードです
植物に対する影響  ,  植物の生化学  ,  植物生理学一般 

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