抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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・Macrosiagon nastumの2つの宿主種, Rhynchium quinquecinctum murotaiおよびDiscoelus zonalisの前蛹を,日本の亜熱帯地域の西表島および本州北部の宮城県に,それぞれトラップ巣を設置することにより得た。完全に成長した宿主幼虫に侵入したM.nasutumの一齢幼虫(三爪幼虫)は,R.q.murotaiの第二腹側胸部の両側に出口孔を開けることにより宿主の前蛹から出現した。単一の個体のみが宿主の前蛹から出現した(単一寄生)。宿主の前蛹内での第一齢幼虫間の共食いの発生の可能性について言及した。2齢幼虫への脱皮は宿主体から脱出するときに起こった。浸出液は宿主体に残っていた。若い幼生は,頭部を脱出穴に埋め込むことにより,宿主体液を摂食した。2齢幼虫から成虫への発育期間は,温度非制御室において22~29日および10~14日であった。寄生率は,R.q.murotaiの最初の世代において非常に低く(3.4%,5/145,),D.zonalisの越冬世代においては19.4%(6/31)であった。Macrosiagon nasutumは,宿主のドロバチの化性と同期して,多化であると思われる。(翻訳著者抄録)