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J-GLOBAL ID:201902247397098567   整理番号:19A2737590

経路描画時の変化に関する個人差について -地図記入法を用いた散策経路選択と個人特性との関連に関する研究 その2-

INDIVIDUAL DIFFERENCES ABOUT CHANGES IN DRAWING COURSE -A study on the relationship between strolling course selection and personal feature by a method of drawing on a map Part 2-
著者 (4件):
資料名:
巻: 84  号: 763  ページ: 805-815(J-STAGE)  発行年: 2019年 
JST資料番号: L4761A  ISSN: 1348-0685  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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経路選択に関する研究は,通常,個人特性と外部条件とから分析される。性格,好みなどの個人特性については,異なる個人特性が経路選択行動に大きな影響を与えると考えられている。良好な街路空間を創出するためには,個人の特徴を考慮する必要がある。しかしながら,個人特性の観点からの研究は十分に蓄積されていない。我々が経路を選択するとき,我々は方向または位置を変えて,異なる人々の特性が異なると推測するであろう。一方,街路形状,街路パターン,施設などの外部条件,そして,街路パターンが経路選択に及ぼす影響も重要であると考えられる。そこで,本研究の目的は,異なる街路パターンにおける経路の方向と位置の変化を分析することにより,個人特性と経路選択の間の関係を明らかにすることである。街路パターン以外の他の外部条件の影響を避けるために,白紙の地図上に経路を描く方法によって実験を行った。著者らは様々な街路パターンを持つ12の地図を選択した。これらは,建物と都市施設のない街路とブロックを示す線だけからなる白紙の地図であった。実験に関しては,被験者はそれらの地図上に経路を描き,実験の終わりにフェイスシートに答えるように求められた。著者らは,選択された経路,それぞれの被験者の個人特性,および経路選択方策の結果を分析し,次にそれらの間の関係を把握した。実験結果から得られた知識を以下に示す。最初に,経路選択方策の結果として,被験者は地図上の街路を街路として認識し,彼らが地図上に経路を選択することに気付く。第2に,異なる被験者は,彼らが経路を選択するときに異なる傾向を示した。例えば,経路の方向変更の結果については,ぶらぶら歩きに最も関心を持ち良好な空間認知能力を有するグループ1の被験者は,方向を頻繁に変更した。グループ3の被験者においては,ぶらぶら歩きに対する好みと空間認知能力が少なく,彼らは方向を変えることを好まなかった。第3に,経路の位置分布に関して,グループ1の被験者は長い経路を描き地図一杯に広がる傾向があり,また彼らは複雑なコースを描く傾向があった。グループ3の被験者は,主要な街路や特別な形状の街路に対してより大きな注意を示し,出発点の近くの簡単な経路を取った。最後に,経路の複雑さから,どのグループの被験者であるかに拘らず,彼らは必ずしも同じ特性を持った街路を選択しない。特にグループ1の被験者において,彼らの経路は複雑な街路と単純な街路の間で頻繁に変化する。(翻訳著者抄録)
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著者キーワード (8件):
分類 (1件):
分類
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都市計画の調査分析,分析手法 
引用文献 (12件):
  • 1) Tsukaguchi, H. and Matuda, K : Analysis on Pedestrian Route Choice Behavior, Journal of JSCE, Vol. 709, pp. 117-126, 2002.7 塚口博司, 松田浩一郎:歩行者の経路選択行動分析, 土木学会論文集, 第709号, pp. 117-126, 2002.7
  • 2) Miura, K. Sano, H. and Tanabe, K. : Pedestrian Path Choice and Wayfinding Behavior - A Study on the Eye Fixation in wayfinding in the Street Part 1 - Journal of Architecture and Planning (Transactions of AIJ), No. 569, pp. 131-138, 2003.7 三浦金作, 佐野浩史, 田邉和義:歩行経路選択と探索行動-街路空間における探索歩行時の注視に関する研究その 1-, 日本建築学会計画系論文集, 第569号, pp. 131-138, 2003.7
  • 3) Miura, K : Eye Fixation Tendency of Pedsetrians Based on Different Walking Conditions-A Study on the Eye Fixation in Wayfinding in the Street Part4-, Journal of Architecture and Planning (Transactions of AIJ), Vol. 73, No. 624, pp. 371-378, 2008.2 三浦金作:歩行条件の異なる歩行者の経路選択と探索行動について-街路空間における探索歩行時の注視に関する研究その4-, 日本建築学会計画系論文集, 第73巻, 第624号, pp. 371-378, 2008.2
  • 4) Nishio, K. Zaino, H. Matubara, N and Kurazumi, Y. : Individual Difference Based on the Ability to Understand the Street Patterns - Astudy on the continuous recognltion of street space from the view point of individual difference Part 一, Journal of Architecture, Planning and Environmental Engineering (Transactions of AIJ), No. 540, pp. 205-212, 2001.2 西應浩司, 材野博司, 松原斎樹, 藏澄美仁:街路パターンを認知する能力の個人差-街路空間の連続的認識における個人差その1, 日本建築学会計画系論文集, 第540号, pp. 205-212, 2001.2
  • 5) Osaragi, T. and Tanaka, A. : Analysis of Factors Affecting Route Choice Behavior and Modeling of Pedestrians Movement, Journal of Architecture Planning (Transactions of AIJ), Vol. 82, No. 734, pp. 895-903, 2017.4 大佛俊泰, 田中あずさ:経路選択に関わる要因分析と歩行者行動のモデルか, 日本建築学会計画系論文集, 第82巻, 第734号, pp. 895-903, 2017.4
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