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J-GLOBAL ID：201902247740692362   整理番号：19A0388117

京都府機船底曳網漁業の経営改善策とその効果の試算

Management Improvement of the Danish Seine Fishery in Kyoto Prefecture and Determining its Impact

著者 (1件)： 望月政志 (京都府農林水産技術セ 海洋セ)
資料名： 国際漁業研究
巻： 16  号： 1  ページ： 1-27  発行年： 2018年03月31日 
JST資料番号： F1094A  ISSN： 2187-9265  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本論文は,京都府機船底曳網漁業の曳網回数増加による経営改善策とその効果について検討することを目的に,2010~2013年の個別経営データを用いたパネルデータ分析を行い,漁業所得最大化となる月別最適曳網回数について試算した。その結果,次のようなことが明らかとなった。底曳網漁業経営体の所得向上策として,曳網回数の増加は効果的であったが,春・秋漁期については曳網回数を増やすことは得策ではなく,むしろそれらの漁期においては曳網回数を削減することが有効であった。また,曳網回数の最適化だけでは漁家経済余剰の赤宇が黒字に転じず,底曳網漁業の乗組員が受け取る給与についても減少することが明らかとなった。したがって,曳網回数の最適化だけでなく,春・秋漁期の曳網回数の削減により余った時間を底曳網漁業以外の別の漁業に活用するといった複合経営への展開を検討していくことも重要と考えられる。(著者抄録)

シソーラス用語： *漁業 ,  京都府 ,  船舶 ,  回帰分析 ,  漁網 ,  時期 ,  労働者 ,  改良 ,  企業経営
準シソーラス用語： パネルデータ分析 ,  曳網 ,  漁期 ,  漁業経営 ,  漁業者 ,  *漁業所得 ,  経営改善 ,  *底曳網漁業 ,  複合経営

分類 (2件)： 水産経済・経営  (FH01020D) ,  漁労一般  (FH03010G)

引用文献 (30件)：

• Baltagi B. H. and C. Kao. (2000) ′′Nonstationary Panels, Cointegration in Panels and Dynamic Panels: A Survey,′′ in B. Baltagi (ed.) Nonstatio.naly Panels, Panel Cointegration, and Dynamic Panels, Vol.15 of Advances in Econometrics, Amsterdam: JAI Press, 7-52.
• Banerjee A. (1999) ′′Panel Data Unit Roots and Cointegration: An Overview,′′ Oxford Bulletin of Economics and Statistics, 61, 607-629.
• Biørn E. (2004) ′′Regression Systems for Unbalanced Panel Data: A Stepwise Maximum Likelihood Procedure,′′ Journal of Econometrics, 122, 281-291.
• Blackwell III, J. Lloyd. (2005) ′′Estimation and Testing of Fixed-Effect Panel-Data Systems,′′ The Stata Journal, 5(2), 202-207.
• Breitung J. and M. H. Pesaran. (2008) ′′Unit Roots and Cointegration in Panels,′′ in L, Matyas and P. Sevestre (eds.), The Econometrics of Panel Data; Fundamentals and Recent Developments in Theory and Practice: Springer, Chapter 9, 279-322.

タイトルに関連する用語 (5件)： 京都府 ,  底曳網 ,  漁業 ,  経営改善 ,  試算