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J-GLOBAL ID：201902248528083582   整理番号：19A2070622

降水域の広がりに着目した東京とその周辺域における夏季強雨発現の地域特性

Regional Characteristics of Heavy Summertime Rainfall in and around Urban Tokyo from the Viewpoint of the Spatial Extent of Rainfall Area

著者 (5件)： 岡暁子 (首都大学東京都市環境科学研究科地理環境学域研究生) ,  高橋日出男 (首都大学東京都市環境科学研究科地理環境学域教授) ,  中島虹 (首都大学東京都市環境科学研究科地理環境学域特任研究員) ,  中島虹 (東京都環境科学研究所非常勤研究員) ,  鈴木博人 (東日本旅客鉄道株式会社JR東日本研究開発センター防災研究所所長)
資料名： E-Journal GEO (Web)  (E-Journal GEO (Web))
巻： 14  号： 1  ページ： 233-245(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： U0152A  ISSN： 1880-8107  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,東京都と埼玉県を主な対象とし,15年間の夏季(6~9月)における,稠密な降水量観測網(290地点)の時間降水量データを用いて,降水域(≧5mm/h)の局地性と広域性に着目して強雨(≧20mm/h)発現の地域的な特性を解析した.その結果,関東山地東麓と都区部西部や北部で局地的強雨の頻度が高く,それによる降水量も多い.全強雨に占める局地的強雨の頻度割合は,都区部北部から埼玉県東部で大きく,総降水量への寄与も大きい.一方,関東山地や埼玉県西部,多摩地域では広域的な降水に伴う強雨の頻度や降水量が多い.また,南風時に都心の数十km風下側の埼玉県東部で夏季を通して局地的強雨の頻度割合が大きいことに関し,強雨発現と風系との関係を調べた.局地的強雨には基本的に風の収束が関与しており,いわゆるE-S型風系だけでなく,関東平野内陸からの北風に伴う収束や,相模湾からの南風と東京湾からの南東風との収束も重要と考えられた.(著者抄録)

シソーラス用語： 夏 ,  東京都 ,  埼玉県 ,  降水量 ,  *豪雨 ,  地域差 ,  *降雨特性

著者キーワード (10件)： 強雨 ,  稠密降水量観測網 ,  夏季 ,  東京 ,  地域特性 ,  heavy rainfall ,  densely distributed rain-gauge stations ,  summer ,  Tokyo ,  regional characteristics

分類 (1件)： 中小規模擾乱,降水特性  (DC05120X)

引用文献 (30件)：

• 上杉忠孝・田中恵信 2008. 2000年7月4日に起きた東京都心における短時間強雨の発生機構.天気55: 23-36.
• 気象庁 2014. 気象観測統計指針(http://www.data.jma.go.jp.obd/stats/data/kaisetsu/shishin/shishin_all.pdf).
• 日下博幸・羽入拓朗・縄田恵子 2010b. GPS可降水量に着目した局地豪雨の事例解析--2000年7月4日に東京で観測された事例--.地理学評論83: 479-492.
• 日下博幸・羽入拓朗・縄田恵子・古橋奈々・横山 仁2010a. 東京で観測された局地豪雨の実態調査:2002年8月2日および2004年8月10日の事例の比較解析.日本ヒートアイランド学会論文集5: 1-10.
• 齋藤智興・木村富士男 1998. 中部関東域における夏期の対流性降水の日変化.天気45: 541-549.

タイトルに関連する用語 (9件)： 降水域 ,  広がり ,  着目 ,  東京 ,  周辺 ,  夏季 ,  強雨 ,  発現 ,  地域特性