抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,平日昼間の公共スポーツ競技の新しい利用者を得る目的で,体育室を使用するための障壁を調査することを目的とした。アンケート調査を,体育室を有する公共スポーツ複合体で実施した。被験者には,体育室の利用経験の無い(NO-EXPERIENCE,n=300)週日スポーツとフィットネスの参加者及び,体育室の利用経験のある本施設への不参加者(NONUSER,n=149)を含む。被験者の特性を明らかにするために,平日昼間の定期的な体育室利用者を比較群(USER,n=83)として設定した。NO-EXPERIENCE,NONUSER,およびUSER群における女性の割合は,それぞれ46%,91%,および37%(有意に低い)であった;60歳以上の割合は,46%,52%,42%;日常生活において非常に不活性な被験者は,5%(有意に低い),12%,および13%であった。スポーツと運動を行うための重要な理由に関しては,NO-EXPERIENCEとNOUSERをUSERに比較して,「体力維持/改善」(78%,76%,55%),「ストレス緩和」(45%,49%,17%),および「有閑時の楽しみ」(28%,30%,10%)が有意に高かったが,「体力維持/改善と耐久性」(54%,48%,53%)は有意ではなかった。体育室利用の障壁については,NO-EXPERIENCEをNOUSERと比較すると,「なぜか躊躇する」(42%~21%)と「関心がない」(19%~3%)の割合が有意に高く,「混雑」(24%~47%)の割合が有意に低かった。2つのグループの中で,「施設を利用する方法を知らない」(NO-EXPERIENCE:31%,NONUSER:29%)が高く,「面白くない」と「損傷の恐れ」は低かった(NO-EXPERIENCE:6%,2%,NONUSER:9%,2%)。指導者に対する不満と一人で体育室で運動を続けることの困難さが,NONUSERのコメントにおいて見出された。これらの結果を考慮すると,体育室における小人数グループによるプログラムは効果的な計画であることが示唆された。(翻訳著者抄録)