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J-GLOBAL ID:201902249343441141   整理番号:19A0005402

地域の自然とともに生きる社会づくりの当事者研究-都市近郊における里山ガバナンスの平成史-

Creating a Sustainable Community Based on Nearby Nature: Suburban Satoyama Governance History in the Heisei Era
著者 (2件):
資料名:
号: 24  ページ: 38-57  発行年: 2018年12月05日 
JST資料番号: F2144A  ISSN: 2434-0618  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本稿は,地域の自然とともに自由に生きられる社会に向けて筆者が積み重ねてきた研究と実践を,個人史に沿って記述したものである。その中心は,みずからが住む都市近郊の里山を適切に保全・活用できる環境ガバナンスの構築に向けて考え,行動してきた平成期の道筋である。環境の時代・市民の時代ともいえる1990年代,市民参加による里山保全活動が全国的に拡大し,当時は新しいコモンズ再生の動きとして期待された。しかし,2000年代以降,行政とNPOとの協働という名の新自由主義的な制度改革のなかに,その活動の勢いは吸収されていった。2010年代のポスト3.11の動向としては,里山の資源や空間をいかして仕事をつくる同時多発的な動きが注目される。この自律的でオルタナティブな生き方を志向する動きの先に,めざすべき社会を構想できると筆者は仮説を立て,検証するための社会実践をおこなっている。日本の環境社会学には,地域のリアリティにもとづいて解決論を組み立てるという方法論上の特徴がある。このアプローチはガバナンス時代に適合的で,平成の時代を下るにつれて必要性が一層高まった。筆者の取り組みもまた,こうした系譜に正統に位置づけられるだろう。(著者抄録)
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分類 (1件):
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環境問題 
引用文献 (45件):
  • 別冊宝島編集部編,2008,『別冊宝島1500号 長くて曲がりくねった道』宝島社.
  • Burawoy, M., 2004, ′′For Public Sociology,′′ American Sociological Review, 70(1) : 4-28.
  • 土場学,2008,「公共性の社会学/社会学の公共性-ブラウォイの『公共社会学』の構想をめぐって」 『法社会学』68:51-64.
  • 飯島伸子 編,1993,『環境社会学』有斐閣.
  • 稲葉奈々子2016,「分野別研究動向〈社会運動〉-失われた敵対性と「さまよう主体」のゆくえ」『社会学評論』67(2):238-252.
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