抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本稿では,発想技法の一種である発散技法において,既存技法ではほとんど注目されず,今まで誰も解決すべき問題として採り上げてこなかった,時間経過に伴うアイデア生産量の低下現象に着目し,この現象を引き起こさず,しかも既存技法よりもアイデアの生産量が多くなると期待される新規な発散技法である“TKTS法”を提案する.TKTS法は,アイデア生成の対象となる主テーマを,関連するいくつかの関連テーマに分割し,これら関連テーマを短時間で切り替えながらアイデア生成を行う手法である.本稿ではまず,提案技法の詳細と,現段階で有効と考えられる関連テーマの分割手法について説明する.さらに,TKTS法を既存技法と比較したユーザスタディについて述べる.結果として,TKTS法により,アイデア生産量の低下現象を回避できることが示された.TKTS法は,他の発想技法と併用できる点が大きな強みである.TKTS法が実用化されれば,企画会議などの実用現場で長時間の発想を行う際に,既存の発想技法よりも多くのアイデアを生み出せるようになることが期待される.(著者抄録)