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J-GLOBAL ID:201902250591792167   整理番号:19A2148798

宮城県長面浦における栄養塩の供給経路と高濃度のクロロフィルaの維持機構

Supplying path of nutrients and mechanism maintaining chlorophyll a at a high concentration in Nagatsura-ura Lagoon, Miyagi, Japan
著者 (4件):
資料名:
巻: 83  号:ページ: 171-180  発行年: 2019年08月15日 
JST資料番号: Y0112A  ISSN: 0916-1562  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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宮城県長面浦はマガキ養殖が盛んな海域であるが,その高いマガキの生産性を支える栄養塩の供給過程や植物プランクトン生産の維持機構は不明である.本研究では,2014-2015年にかけて,栄養塩濃度と植物プランクトン生産の指標としてクロロフィルa(Chl a)濃度の季節変化を調べることで,その維持機構を明らかにした.長面浦のChl a濃度は3月下旬から9月まで高く,特に6月以降に顕著に高い値を示した.高いChl a濃度が観測された3-9月は,長面浦に近接する新北上川の流量が増加することに加え,北東よりの風が吹くことにより,硝酸態窒素とケイ酸態ケイ素を多く含む河川水が長面浦に流入しやすくなるためと推測された.さらに6月以降は長面浦の底層の水温上昇と貧酸素化の影響により,海底から溶出するリン酸態リンとアンモニア態窒素濃度が上昇したことで,植物プランクトンの増殖が促進され,長期間にわたり高いChl a濃度が維持されたと推測された.(著者抄録)
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分類 (2件):
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漁場・漁況  ,  プランクトン 
引用文献 (45件):
  • Fukuda, H., R. Katayama, Y. Yang, H. Takasu, Y. Nishibe, A. Tsuda and T. Nagata (2016) Nutrient status of Otsuchi Bay (northeastern Japan) following the 2011 off the Pacific coast of Tohoku Earthquake. J. Oceanogr., 72, 39-52.
  • 早川康博・伴 佳一郎・加茂 崇・江崎恭志(2012)博多湾における養殖マガキの餌料指標としてのクロロフィルaの変動.水産大学校研究報告,61,1-10.
  • 日高正康・涌井邦浩・神山享一・鷹崎和義・西 隆一郎・山下 善・林 健太郎(2012)福島県松川浦の東日本大震災津波前後での底質・地形変化.土木学会論文集B3(海洋開発),68,186-191.
  • 五十嵐輝夫(2006)長面浦における養殖カキ斃死時の環境-2004年10月を例にして-.宮城県水産研究報告,6,41-50.
  • 石川哲郎・日下啓作・押野明夫・西谷 豪・神山孝史(2015)東日本大震災後の宮城県気仙沼におけるAlexandrium属の栄養塩細胞とシストの分布パターンおよび二枚貝類の毒化.日本水産学会誌,81,256-266.
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