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J-GLOBAL ID：201902250948968800   整理番号：19A1475367

発展途上国における開発と災害 スマトラ地震とアチェの事例

Development and Disaster in Developing Countries Post-Disaster Reconstruction in Aceh Following the Sumatra Earthquake and Tsunami

著者 (1件)： 室井研二 (名古屋大学大学院環境学研究科)
資料名： 地域社会学会年報(Web)  (Annals of Regional and Community Studies (Web))
巻： 30  ページ： 97-110(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： U1185A  ISSN： 2189-6860  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本論文では,スマトラ地震と津波の最大の影響を受けた地域であるインドネシア・アチェにおける社会的変化について述べた。著者らのコミュニティ調査の結果は次の主要点を明らかにした。最初に,発展途上国における都市化の特性,例えば,分離資源開発と飛び地経済は,災害の根本原因に関して重要な意味を持った。第2に,災害後の活動的な再婚と出産により,影響を受けたコミュニティの人口は,それらのピークレベルに回復した。このことは,コミュニティの固有の機能が生存価値に根づいていることを示唆する。第3に,地域間の経済再構成におけるギャップは拡大しており,それはコミュニティの生計構造における差異に有意に関連している。最終的に,災害復興プロセスは,アチェ州における長期経済発展と密接に相互接続され,それは,以前の飛び地経済を自律的地域経済に変換することを追求することである。この意味において,アチェにおける災害復興は,災害研究だけでなく,分散化の中間にある現代の発展途上国におけるコミュニティおよび地域研究に対しても重要である。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 発展途上国 ,  持続可能な開発 ,  災害調査 ,  *災害復旧 ,  大地震 ,  *インドネシア共和国 ,  *社会変動 ,  都市化 ,  資源開発 ,  *地域経済 ,  人口分布 ,  コミュニティ ,  長期計画 ,  地理的分布 ,  職業 ,  家族構成 ,  死亡事故 ,  出生率 ,  住民意識 ,  地域差 ,  *津波 ,  2004年スマトラ地震
準シソーラス用語： Sumatra地震 ,  *アチェ

分類 (1件)： 自然災害  (RA02030M)

引用文献 (29件)：

• Boeke, J. H., 1953, Economics and Economic Policy of Dual Societies. (=1979,永易浩一訳『二重経済』秋菫書房.)
• Clarke, M. and Murray, S., 2010, The Voices of International NGO Staff. Clarke, Fanany and Kenny eds., Post-Disaster Reconstruction: Lesson From Aceh, Routledge, 155-185.
• Emmerson, D. K., 1983, Understanding the New Order: Bureaucratic Pluralism in Indonesia, Asian Survey, Vol.23, No.11, pp.1220-1241, University of California Press.
• 林武編,1976,『発展途上国の都市化』アジア経済研究所.
• Hewitt, K. eds., 1983, Interpretations of Calamity, Allen and Unwin.

タイトルに関連する用語 (4件)： 発展途上国 ,  開発 ,  災害 ,  スマトラ地震