抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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・高齢者福祉サービスの提供による地域包括ケアシステムを導入した住宅団地再生事業についての検討。
・建物を更新しながら病院や福祉施設を整備している事例(1)と建物更新は行わず各種福祉サービスの充実により福祉向上を目指した取り組み(2)を比較検討。
・(1)は,東京西郊の多摩ニュータウン・永山団地,(2)は東京東郊の豊四季台。
・「永山モデル」は,自治体と地域住民,関連団体による協働で住宅地の再生を図り,豊四季台の住宅地再生は,在宅医療に関連して医療と介護の関連機関が密接な連携の仕組みを構築。
・多摩市の場合は,行政は調整役に徹し,住民や団体が主体となり「協働的な」取組が行われている「ボトムアップ方式」の事業。
・豊四季台は行政とURが主導し,医師会を巻き込んだ介護予防取組機関が機能的に連携し協働した「ガバメント型」の事業でトップダウン方式のガバナンスの事業。
・ボトムアップ方式のガバナンス型は,地域住民の参加を促し,活動を活性化させることに特徴がある半面,施設整備等のハード面が弱い。
・両事業とも長所短所があり,地域事情を反映した適切な事業を進めることが急務。
・自治体が主導する場合も支援する場合も共に,地域の住民や団体の参加を呼び,福祉の向上を図りながら地域の再生や活性化を図る意義のある試み。