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J-GLOBAL ID：201902253097382864   整理番号：19A2291207

臨界レイノルズ数付近の球に働く流体力の挙動

Behavior of the Forces Acting on a Sphere near the Critical Reynolds Number

著者 (3件)： 大藏信之 (連絡先著者(Corresponding author):[e-mail]) ,  大藏信之 (名城大学理工学部交通機械工学科) ,  鈴木昌弘 (名城大学理工学部交通機械工学科)
資料名： 日本航空宇宙学会論文集  (Journal of the Japan Society for Aeronautical and Space Sciences)
巻： 67  号： 4  ページ： 103-110(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： L3565A  ISSN： 1344-6460  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 一様流中の滑面球に作用する空気力を臨界レイノルズ数付近で調べた。この球に作用する抗力,揚力および横力とその表面上の圧力分布を風洞で測定した。球周りの流れもスモークワイヤ法により可視化した。臨界レイノルズ数の範囲において,層流-乱流遷移が球の周りで部分的に起こり,流れが流れ方向に対して非対称になるので,定常揚力と横力は突然の抗力減少を伴って発生する。レイノルズ数が臨界レイノルズ数よりわずかに大きいか小さい場合,球周りの流れは不安定になる。それらの時間平均値はゼロであるが,不規則で不安定な揚力と横力が現れる。時間と共にそれらの軌跡は,不規則,双安定または円弧状模様を示す。超臨界レイノルズ数の範囲では,一対の縦渦が球の伴流内に現れる。渦対は球の縦軸の周りに時計回りまたは反時計方向に回転するので,揚力と横力の結果としての力の方向は不規則に回転する。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *動的空気力 ,  剥離流 ,  境界層遷移 ,  Reynolds数 ,  *流れの可視化 ,  揚力 ,  圧力分布 ,  風洞 ,  抗力 ,  縦渦 ,  伴流 ,  球 ,  風洞試験 ,  抗力係数 ,  揚力係数 ,  流れ分布
準シソーラス用語： スモークワイヤ法 ,  横力 ,  層流乱流遷移 ,  流れ模様 ,  *臨界Reynolds数

著者キーワード (5件)： 空力力 ,  剥離流 ,  層流-乱流遷移 ,  臨界Reynolds数 ,  流れの可視化

分類 (1件)： 物体の周りの流れ  (BC02040N)

引用文献 (17件)：

• 1) Schlichting, H.: Boundary-Layer Theory, 7th ed., McGraw-Hill, New York, 1979, pp. 16-17.
• 2) Eiffel, G.: Sur la rèsistance des sphères dans l'air en mouvement, Comptes Rendus, 155 (1912), pp. 1597-1599.
• 3) Wieselsberger, C.: Weitere Feststellungen über die Gesetze des Flüssigkeits- und Luftwiderstandes, Physikalische Zeitschrift, 23 (1922), pp. 219-224.
• 4) Maxworthy, T.: Experiments on the Flow around a Sphere at High Reynolds Numbers, J. Appl. Mech., 36 (1969), pp. 598-607.
• 5) Achenbach, E.: Experiments on the Flow Past Spheres at Very High Reynolds Numbers, J. Fluid Mech., 54 (1972), pp. 565-575.

タイトルに関連する用語 (4件)： 臨界レイノルズ数 ,  球 ,  流体力 ,  挙動